ジョージ・ハリソンのソロ活動

 仕事中、日経新聞を読んでいたら、みちのくプロレスのサスケがインタビューに答えていた。
 内容は、団体経営についてのあれこれ。
 いかにして経常利益を生むかという、割とまじめな話なのだが、掲載されている写真は当然素顔ではなくマスクをかぶっており、しかもスーツ姿だったので、その新聞が日経新聞であることを一瞬疑った。

 新聞をめくると、ジョージ・ハリソンについてのコラムが目立つ。
 思い入れがあるのは圧倒的に団塊の人々だ。

 ジョージ・ハリソンは「静かなるビートル」と言われていた。
 ポールとジョンにはさまれて、目立たない存在であるというのが、一般的な評価である。
 が、ソロ活動について言えば、ジョン・レノンよりも成果を残しているのだ。
 ただ、活動時期が短期集中型であり、活動していないときはマスコミを避け、隠者のように暮らしているために、そっちの印象の方が強くなってしまっているのだ。
 実際、「ミュージックライフ」の人気投票では、1972年度と1973年度の、Top Musician Of The Year に選ばれていた。

 ところが、74年の暮れから76年の暮れにかけてのわずか2年間で、ジョージのソロ神話は崩れ去る。
 パティ・ボイドと離婚した後に行ったUSAツアーの大失敗、続く盗作裁判の敗訴、契約の関係で無理にリリースした2枚のアルバムが不評。
 この2年間の不運続きが、その後のジョージ・ハリソンの寡作さと関係があるような気がする。

 仕事後、CD屋に寄り、ジョージ・ハリソンのアルバムが売られてないか確かめてみた。
 が、目当てのアルバムはみつからず。
 同じことをしているファンが、日本中にどれくらいいるだろうか。

 「ゲド戦記1 影との戦い」読了。
 どっぷりとファンタジー。
 これはシリーズもので、現在4巻まで出ているのだが、文庫サイズになっているのはこの「影との戦い」だけなのだ。
 2巻以降は岩波のハードカバーを買わねばならない。
 図書館を巡って探すしかないな。