11時に起きた。
武蔵小金井駅の南口商店街にオリジン弁当がオープンしていた。
店先で「一個100円」と書かれたおはぎを売っていたので、店員の女性に
「これ一つ(ひとパックのニュアンスで)100円?」
と聞いたら、
「そうです」
と答えたので、
「じゃあ一つください」
と言ったら、
「3個入りで300円になります」
と言われた。
紛らわしい。
腹が立った。
しかしおはぎは食いたかったので買った。
金を払って袋に入ったそれを受け取る時、その女性は親切心からだろうがこう言った。
「まだ凍ってるかもしれませんので、常温にしばらくおいて召し上がってください」
おいおい、つまり冷凍か。
そりゃ、お彼岸というかき入れ時を考えれば、事前に大量生産したおはぎを冷凍しておくのはあたりまえだろうよ。
だけど、客にそんな楽屋裏を明かしてどうなるんだい。
まあ善意だろうからこちらもひっこむけど、100円の件といい、ちょっとやりきれないよ。
電車の中でオリジン弁当のメニュー表を読んだ。
カツ丼が1000キロカロリー以上あってびっくりした。
早めに南中野に向かう。
中野富士見町駅そばにあるラーメン屋「めんこう」にて昼食。
この店の存在はかなり前から知っていたのだが、食いそびれたままになっていた。
夕方は6時からの営業となっているためだ。
6時は稽古開始時間なので、食ってからでは間に合わない。
というわけで、昼から夜まで通し稽古をする今日のような日を虎視眈々と狙っていたのだ。
店内は思ったよりも小綺麗で、イージーリスニング系の音楽が流れていた。
厨房にはおじさんとおばさん二人。
「ラーメンちょうだい」
と言ってからラーメンが出てくるまでの時間が異常に早かった。
5分とかかってなかった。
スープは魚だし系の醤油味。
だしはかなり濃い。
麺は細麺。
半熟卵が入っている。
あっという間に出てきた割には非常にいい仕事をしている感じがした。
おばちゃんの接客も好感が持てた。
1時に稽古場へ。
久しぶりにマラソンをしたら、足が笑った。
衣装選びをする。
女の子4人芝居の衣装選びなので、正直なところ女の子達だけでひたすらかわいいツボを追い求めてもらい、羽目を外した時だけ「おいおい」とたしなめるのがいいと思うが、なかなかうまくはいかない。
ヒントもなしに衣装選びはできないものだ。
とにかく色に注意して意見する。
それから、台本の活字から理屈で衣装を決めることはなるべく避ける。
昼の間、通し稽古を2回やった。
抜き稽古をしたいと思った部分のみチェックし、後はなるべく漫然と芝居を眺めた。
漫然、と書くと悪い印象が出てくる。
俯瞰、と書けばいいのだろうか。
2回の通しでムードを柔らかくしてから休憩。
みんなでジョナサンに行き、まったりと夕食。
南中野の稽古休憩でジョナサンに来たのは初めてだ。
ビーフカレーを頼み、目をつむりながらゆっくり味わって食う。
レジで会計をする時に「別々で」と言ったら、新米らしき女の子が悪戦苦闘していた。
会計が済むまで10分近くかかった。
店を出る時に「頑張ってね」と声をかけた。
夜、通しを一回。
さすがに一日3回の通しは見る方もやる方も疲れる。
が、台詞の入りに関しては今日だけで随分進んだようだ。
明日は細かい稽古をなるべく抜きにして、繰り返しをしつこくやり、芝居を「寝かせる」ことをしてみたい。
夜10時半帰宅。
シャワーを浴びていたら立ちくらみがした。
頭の血管が悉く詰まっているような感触があった。
疼痛を抑えるためバファリンを飲み、1時過ぎに寝る。