土砂降りの稽古最終日

 夕方稽古場に向かう途中、雨が降り始めた。
 最後の稽古だというのに暗雲が立ちこめるとは、どういう意趣だろうか?
 鍋横に着き、稽古をはじめる。
 受付をやってくれる伏見さんが見学に来た。
 差し入れにチョコレートをもらう。

 昨日の通しはいい感じだったが、弱いところはやはりまだまだなので、その部分を含んだシーンのみを練習した。
 問題があるとすれば、舞台美術で使う床材を歩く時に芝居が変わるかどうかだ。
 これは小屋入りしなければ確認のしようがない。

 9時に稽古終了。
 舞監の阪上君とトラックの積み込みについて話し、稽古は解散する。

 外は大雨だった。
 渋谷まで深津君と一緒の電車に乗る。
 そこから三軒茶屋まで行き、日産レンタカーでトラックを借り、246をゆっくりと相模大野に向かって走る。
 雨はものすごく強く降っており、多摩川を渡る時は車体が風にあおられて非常に怖かった。

 タタキ場に着くと松本さんはまだ作業をしていた。
 残った作業を手伝ってからペンキが乾くのを待ち、3時過ぎにタタキ場を出る。
 幸いなことに雨はやんでいた。

 町田を経由して小金井に向かう途中、多摩センターで桜並木を横目で見る。
 今が盛りという感じだった。
 4時半帰宅。
 制作用具と衣装を用意し、照明の尾池さんの住所を地図で確認しているうちに朝になった。