止められなかった桜庭

 桜庭は思ったよりひどい負け方をしたらしい。
 ネットのニュースで昨日の試合結果と写真を見たが、顔面は無残に腫れ上がり、凄惨としかいいようのない有様だった。
 後遺症が心配だ。

 昨日、1R途中で、
 (ああ、こりゃ駄目だ。負ける)
 と思ってテレビを消してからも、桜庭は戦い続けた。
 あるいは戦わされ続けた。
 昔、パンクラスで船木がバス・ルッテンにボコボコにされたことがあるが、その時だって昨日の桜庭ほど酷いやられようではなかった。
 DSE社長の榊原氏が、桜庭に奮起を促すようなコメントをしていたが、死んでからでは遅いんじゃないか?
 殴られても蹴られてもタップしなかったことへの賞賛も聞くが、あんな状態になる前に試合を止められないルールはなんとかするべきだろう。
 殴られて目がふさがるほど顔面が腫れ上がった選手が、それでも逆転勝ちできるほどPRIDEの試合は甘くないはずだ。
 35歳の桜庭に、これ以上なにを求めるというのか。

 矢作俊彦『ららら科学の子』読む。
 1960年代後半から現代の日本へ、擬似タイムスリップをした男を追う視点で物語が始まる。
 30年でなにがどう変わったのかが具体的に描かれている。
 読んでいてドキドキする。

 夕方、笹塚へ。
 松本健と待ち合わせ、劇場下見の続きをする。
 下見終了後、ドトールに行き、劇場について審議する。
 11月のパーマ企画公演が終わり次第、マグの稽古に入り、本番は年末になる。
 来月頭に企画書を出すことになった。
 今年の後半はめちゃくちゃ忙しいことになりそうだ。

 10時帰宅。
 笹塚でラーメンを食べたので夕飯はなし。
 10時40分くらいからジョギング。
 三鷹まで走る。
 リットル単位の汗が出る。