お誕生稽古

 9時起床。
 トースト2枚を食べ、コーヒーを飲む。
 このところ考えていたラストシーンへの展開を整理しながら、パソコンに向かい、2時間ほど書いたり消したりする。

 12時半に高円寺到着。
 ゴダードの『闇に浮かぶ絵』読みつつ稽古場があくのを待つ。

 1時半から稽古。前半部分。
 健ちゃんは今までやったことのないキャラクターを演じることになった。
 発声方法から根本的に違うが、これまでの健ちゃんを知っている人にとってみれば、意外な役柄に見えるだろう。

 4時まで昼稽古をし、その後場所移動。
 南中野へ。
 2時間あいたので、方南町のマクドナルドで台本を読み返し、ラスト構想の続き。
 『闇に浮かぶ絵』再読も続ける。
 隣の席に3人組の中学生がいて、ギャーギャーうるさかったので、5時20分に店を出て、稽古場のロビーで6時まで待つ。

 マミちゃんの誕生日を、ケーキを買って祝った。
 昨日そのことを相談していたら山ちゃんが、
 「1月の芝居でも誕生日がきた子がいて、稽古の暗転明けにケーキを用意してお祝いしたら、泣いちゃったよ」
 と言った。
 「演劇人はそういうの好きだからなあ」
 と太田君が言った。
 健ちゃんが、
 「マミは泣かないからな。どうすればいいかな」
 と言った。
 「別に泣かすのが目的じゃないじゃん」
 と答えた。

 「鶴田家は26歳になると、翌年からずっと26歳という不思議な家系なんです」
 と言いながら、マミちゃんは笑顔でローソクを吹き消した。

 今までできたシーンを通してやってみたら、55分かかった。
 前半をもっと緊迫感あふれるものにし、中盤をもっと動きの派手なものにして、芝居のメリハリをつけていく。
 そして後半のどんでん返しにつなげる予定。

 寒い一日だった。
 西荻に帰ると、内ポケットに入れていた財布が冷たくなっていた。

 野菜スープとスパゲティを食べ、シャワーを浴びてからCDTVを見る。
 冷蔵庫の下にゴキブリがいた。
 寒さのため動きが鈍かった。