コント55号見る

 8時半起き。
 9時に荻窪。
 地下鉄に乗り、仕事に出かける。
 寒い。
 マフラーと手袋が手放せない。
 東京電力の温度計は7度をさしていた。

 夕方、上高田へ。
 途中、ドンキホーテに寄り、衣装などで足りないものを探す。
 6時半上高田着。
 先週末に本番を終えたばかりの西野さんに、チョコレートをもらった。

 西野さんと健ちゃんのシーンを先に作る。
 台詞が決まっているところよりは、決まっていないやりとりの方が気になる。
 即興的だが、やりすぎない感じが欲しい。

 その後通しをする。
 昨日の通しと比べると、テンションも集中力も低かった。
 部屋が暑く、頭がボーっとした。
 通し後にエアコンの設定を見たら、なんと25度になっていた。
 暑すぎだ。

 通しをして9時に解散。
 あとは体調に気をつけるのみ。

 安部公房『燃えつきた地図』読了。
 探す者が探される者になる逆説と、それを生む迷宮のような都会の話。
 舞台設定は昭和40年代前半。
 40年近く経った現在、蒸発は起きていないのかというと、むしろ件数は増えているように思える。
 東京という迷宮も複雑さを増しているし。
 だが、蒸発ではなく、別の方法を選ぶ人の方が多くなっているかもしれない。
 いなくなって、探されるから、蒸発する。
 もし、いなくなっても探されなかったら、蒸発なんてする必要はない。
 いなくなっても探されない人は、昔に比べてとても増えたような気がする。

 夜10時、実家へ。
 すき焼きと生ガキとタラバガニを食う。
 生ガキは、親父がよく行く店でもらってきたらしい。
 レモン汁とほんの少しの醤油で食べるとまことに美味であった。

 シャワーを浴びてから、テレビでコント55号の番組を見る。
 先頃発売されたDVDに収録されていたコントをいくつか放送していた。
 欽ちゃんは動きがきれいだ。
 特に若い頃は手足も伸びきって、まるでパントマイムの達人か、バレエダンサーのようだ。
 次郎さんも、転ぶ時に回転してくるっと立ち上がるなど、バタンバタンとした見苦しい音を立てない。
 いいものを見た。
 続けざまに、萩本欽一と糸井重里の対談を、ほぼ日刊イトイ新聞で読んだ。
 やはり欽ちゃんはでひとくくりにするには無理がある人だ。
 その考えにはどこか、普通の人の理解力を超越したところがある。