最後にかける音

 昼、図書館にて『ファシリテーションリーダーシップ』借りる。
 あと、浅草キッドの『お笑い男の星座2』も借りる。

 昨日から喉が痛くなり、一日中マスクをつけていた。
 暖かい部屋は必ずといっていいほど空気が乾燥している。
 喉には非常によくない。

 古谷実の新連載が始まるというので、昨日ヤングマガジンを立ち読みしたのだが、全然新連載じゃなかった。
 読み切りだった。
 シュールな作品だった。
 笑いとか、もうそのへんのことなんて、どうでもいいからさ、なんか、もう、こんな感じで…みたいな脱力感があった。

 夕方、沼袋へ。最後の稽古。
 照明の奥田さんと須賀谷さん来る。
 沼袋は今回の稽古で初めて使う。
 交通の便があまりよくないが、実は割と好きな稽古場だ。
 元・病院なのか、トイレに行くと後ろに誰かが立っているような雰囲気がある。
 寝間着姿で点滴を持った、頭に包帯を巻いた青い顔の男が、鏡の向こうに映っていそうでもある。
 そんなところがいい。
 本番が近くなると、逆に心が安らぐ。

 7時半に舞監の田中さん来る。
 そのまま通しをする。
 声と喉の調子は悪いが、がなったりする芝居ではないので、その辺は安心だ。

 通し後、役者は解散。
 そのまま奥田さん須賀谷さん田中さんと打ち合わせをする。
 明かりそのものは、芝居の流れで変化をつけることはなさそう。
 「あるいは逆にバンバン変えるかですけど、そういう感じじゃないでしょう」
 確かにその通りだ。
 ラストの明かりをどう作るかで、色々やりようがありそうとのこと。
 現在、客出しの一発目は、紅白歌合戦のライブ音響にして、そのまま流し続けようと思っているが、照明で色々派手にいけることを聞くと、他にも手がありそうな気がする。

 話し合い後、9時半に別れる。
 健ちゃん、山ちゃんと一緒に新宿のドンキホーテへ。
 俺は1階で捜し物。二人は上の階に行った。

 ドンキで捜し物をしてから、TSUTAYAに行く。
 ラストの曲と客出し曲についてあれこれ考えながら1時間ほどうろうろする。

 結局、第九をかけてみることにした。
 ラストシーンは、さんざんNHKの受信料がどうこう言っていた男が、白ずくめの自分と相手役のサンタ衣装を見比べて、
 「紅白!」
 と気づくところで終わるのだ。
 そこでそのまま第九をかけ、暗転してしまう。

 帰りの車中で『お笑い男の星座2』読了。
 江頭グラン・ブルーの章がすばらしい。

 うちに帰り、紅白歌合戦のライブ音響をスピーカーで流してみた。
 が、テレビ放送で、なんともしまらない感じがしてしまった。
 「地上の星」とかそういう感じの曲もいいのだが、お笑いになってしまいそうでイヤだ。
 笑いは好きだけど、お笑いはどうも…
 CD編集を済ませ、その他の作業を終え、2時就寝。