吹き出物

 本番が近づくにつれ、ラーメンを食べる回数が増えたのは、すでに昔のことだ。
 最近は一日の食事における<麺率>も減った。
 ラーメンを食べる時にスープを飲み干すこともなくなった。
 塩分摂取に気を使っているのだ。

 にもかかわらず、最近吹き出物がすごい。
 額と頬に、赤いぶつぶつができている。
 これはどうしたことだろう。

 ニキビに悩まされた記憶はあまりない。
 13歳から14歳にかけて、ニキビが多少目立ったくらいで、あとはおおむね無意識でいられた。
 が、最近のこの吹き出物は、その頃と比べてもひどい。

 年をとってからの吹き出物は、内臓に起因することが多い。
 そういえば最近、栄養が偏った食生活をしているかもしれない。

 稽古と台本のラスト書きなどのストレスももちろん原因としてあるが、これも今に始まったことではない。
 いずれにせよ、年齢を感じずにはいられない現象だ。

 夕方、新井で稽古。
 肉体訓練を再開する。
 ノブ君に、
 「良かった。ドカさんが動いた」
 と、壊れたラジコンみたいなことを言われる。

 それでもまだ腰をかばいつつ稽古する。
 今回ほど、稽古の実働時間を短いと感じたことはない。
 昔は、稽古をして、休憩時間をとって、また稽古をするといった感じだったが。
 あれはあれで、悠長なことをやっていたのだなあと思う。

 夜、実家へ。
 読む本がなくなり、『竜馬がゆく』の8巻を読む。