ちょっとしたエピソードから神話への道のり

 昨日の稽古のことを書く。

 エピソードを語るところから、それを一人芝居風にする。
 これを先週やった。
 昨日はそれをさらに、二人芝居にしてみた。
 簡単に言えば、話の主人公と、その叙述を助ける人の二人で、協力し合って一つのエピソードを表現するのだ。

 綾香と鶴マミにやってもらったところ、会話が自然と漫才風になった。
 無数にある選択肢の一つだと思う。
 メンバーを何回かチェンジし、叙述者の役割を大きくすることで、エピソードが全然違う話に転がり始めた。
 一つのエピソードを皆で共有し、それぞれがエピソードを自分なりに語り合うことで、体系が生まれる。
 大げさな言い方をすれば、神話の誕生みたいなものだ。

 12月の芝居は、神話の誕生に近いことをやる。
 いや、神話と書くと大げさすぎる。
 民間伝承ですら、大げさだ。
 せいぜい、口裂け女レベルの話だが、語り伝えられ、体系づけられているという意味では神話に近い。

 今日の話。
 『罪と罰』を先月から読み直しているが、途中で別の本をちょろちょろ読んでいたので、まだ上巻の半分までしか読んでいない。
 が、12月の芝居では、ドストエフスキー作品にある何かが必要じゃないかと思っている。
 それは何だろう?
 実はいまいち、つかめていない。
 ドストエフスキーが描くダメ人間の姿に、そのヒントがありそうな気がする。

 パリーグの話。
 本日、日ハムとソフトバンクのプレーオフ第一戦が行われ、日ハムが勝利した。
 シーズン1位通過チームは1勝のアドバンテージが与えられるので、日ハムはあと一つ勝てばよい。
 ソフトバンクは3連勝しなければならず、これはしんどいだろう。