おもちゃで遊ぶように

 地道に続けているプレ稽古。
 今日は夕方より、大宮八幡そばにて稽古。
 6時に到着するが、誰も来ていなかった。
 20分頃にノブ君到着。
 先週は一緒に筋トレをしたのだが、今日は別々にアップをする。

 7時に開始。
 先々週から繰り返しているノブ君の話は、友達と牧場に行ったというごく簡単なものだ。
 それを各人で膨らましているのだが、それは今日でおしまいにする。
 二人組になり、お互いに発表することにしてみた。
 参加者は、松本、鶴田、ノブ君、綾香、豊田君、なおみ。

 松本・鶴田のコンビはさすがにこうした即興稽古には手慣れている。
 逆に豊田君は、即興性という部分で舞い上がってしまい、自然さが損なわれている。
 綾香は説明が長くなる傾向があり、叙述をすると時間がかかる。
 ノブ君は相手にあわせる時と自分が引っ張る時の落差が大きい。
 なおみは毎回意外な見せ方をする。
 案の定、各人の個性はばらばらである。

 即興性を与えられた役者は、創造性と向き合うことになるのだが、最初のハードルは、
 (面白く見せないと)
 と思ってしまうことだろう。
 そのハードルを越えて、
 (自然にその場にいよう)
 と思うと、必要以上にテンションが低くなる。
 舞台背景も小道具もないのだから、自分以外のほとんどは無対象だ。
 つまりは、自分の脳内を演技でなぞることになる。
 その点については、皆の出来はあまり良くない。
 たとえば、
 「あ、郵便屋さんがきた」
 なんていう風には普通言わないのに言ってしまったり。

 では郵便屋さんが来たときどうするのか?
 その辺を次の稽古でやりたいなあと思いつつ、皆の発表を見ていた。
 発表そのものは楽しい。
 おもちゃで遊ぶ感覚がある。

 10時半帰宅。