右脳は言葉のシェーカー

台本書き続く。
書くよりも、本を読んでいる時間の方が多い。
参考資料というよりも、頭の中に言葉を満たすための材料、それが今の時期に読む本の役割だ。
だから、とにかくがつがつ読む。
息抜きとしての読書からはほど遠く、言葉をご飯のように食べるイメージだ。
そして、腹が満ちては書き、飢えてはまた食べる。
その繰り返し。

そうした作業は9月から続けている。
だから、今回の芝居がらみで読んだ本はとても多い。
が、参考図書というと、それほど多くはない。
引用する言葉があるわけでもないし、構成を真似るわけでもないから。

おそらくこれは、右脳的な作業なのだろう。
論理的な分析の及ばぬ領域に、ただひたすら言葉を詰め込む。
その領域こそ右脳だ。
右脳に放り込まれた言葉は、書きたいという欲求によってシェイクされる。
書く作業、これは左脳的な作業だ。
(書くぞ)
そう思ってエディタを開き、キーを叩く。
出てくる言葉は、右脳でシェイクされたカクテルというわけだ。
だから、材料がないと、言葉は出てこない。
そして材料は、常に補給しないといけない。

夕方、西荻窪北側の線路沿いにある店で、定食を食べる。
店の名前を忘れてしまった。
玄米ご飯と、豚肉の炒め物、春菊のおひたしやサラダの小鉢、みそ汁。
一見、量は少ないと思ったが、食べてみると結構お腹いっぱいになった。
健康になりそうなメニューだった。