台詞は氷山の一角

昨日と同じく葛西からバスで錦糸町へ。
三角、船堀駅、小松川橋を通るコース。
ちょっとした渋滞で到着時間が大きく変動するのは高校時代と変わらない。
1時を少し過ぎてすみだパーク着。

夕方、通しをする。
夏候惇の無罪を<韓純師匠>が嘆願するシーンは、台詞だけ見れば曹操のことしか言っていないのだけど、役の気持ちはもっと深いはずだ。
深すぎて台本にある台詞しか言えないのだ。

台詞はすべてではなく氷山の一角だ。
海中に没した部分の大きさは、注いだ想像力に比例する。
その部分が大きいほど、海面に現れた氷山は盤石になる。
今回のような役は台詞そのものをどう言おうか悩むより、その台詞を言わせている<書かれざる部分>に思いをめぐらした方がいいと思った。
あとは、与えられた少ない言葉で、どれだけ多くの<書かれざる部分>を伝えられるかだろう。

夜9時半稽古終了。
退出後、急いでバス停に行くが、葛西行きの最終バスはすでに出ていた。
半蔵門線で帰宅。
しかし、
東京メトロ → 都営 → 東京メトロ
という乗り換えの理不尽さに腹が立つ。