気配を消す

朝8時起き。
イカと大根の煮物、ひじきの煮付けで朝飯。

昼は弁当。
朝と同じものに、シャケが追加。

夕方、シリアル系のクリームサンドを食べながら稽古へ。
腹持ちが良いので助かる。

演じる役はごく普通の広報課長。
だから<変な人>と思われるニュアンスの言い方を廃しつつ、なおかつ聞いても退屈にならない台詞回しを工夫しないといけない。
さらに台本上、エキセントリックに振る舞うシーンも若干あり、そのあたりのキャラクターのぶれを考慮に入れないといけない。
一貫性のある人格だが、ありすぎてもダメで、違った面が時々現れるというわけだ。
つまり、ごく普通の人間。

とっかかりとして、言い回しから探る。
そして周囲を観察する。
芝居的なキャラクターのあり方を一切廃し、場面によっては気配を消したりする、空気のような存在になりたい。
ベストは、言い回しや存在感から演劇臭を徹底的に排除し、どこにでもいる人間の<普通さ>を突き詰めることだろう。

普通さの背後には、台本には書かれない膨大な人生がある。
空想のしどころ。
もちろん、直接的には出さない。
空想するだけ。
けれどその空想が結果的に役を面白く見せる。
スープにおけるうまみ成分みたいな働きだろう。

今回の目標は、気配をコントロールすることだ。
出演の意義や意味もそこにある。
ただぼーっとするのではなく、積極的に気配を消すことができれば、逆に意味のある存在になれるかもしれん。

11時帰宅。
おかずの残りを食べる。
疲労をためぬよう、シャワーを浴びてすぐに眠る。