青山ロックンロールショー

朝8時起き。
パンとスープ、ソーセージを食べる。

2ちゃんねるの忌野清志郎告別式現地実況スレッドを見る。
午前中の段階で相当並んでおり、日差しが強烈で帽子がないときついらしい。
喪服を着ている人はそれほど多くないようだ。

図書館に行き、RCサクセションや忌野清志郎のCDを探すが、一枚もなかった。
MDをパソコンにつなげ、持っていた音源をiPodに落とした。

午後3時に家を出る。
久我山まで歩き、下北沢から小田急、千代田線を経由して乃木坂へ。

駅を降りると目の前に矢印の看板があった。
先に進むと、
<最後尾>
の看板を持った人が立っていた。

並び始めたのは3時50分だった。
iPodでタイマーズを聴きながら、ゆっくり進む列について行く。

4時丁度に、列は広場に着いた。
長い列が何百人単位で区切られ、学校の朝礼のように並ばされていた。

ここで1時間、まったく動かずに待った。

目の前に喪服を着た女性がいた。
きれいな花束を抱えていたのだが、1時間ずっと立っていることに耐えかねてか、列を外れてどこかへ行ってしまった。

5時過ぎに列は動き出した。
公園に沿って南へ。
西麻布方面だろうと見当をつける。

外苑西通りと合流する手前の信号を渡り、北へ戻る。
乃木坂トンネルの陸橋が見えてきたのが6時半。

そのまま斎場にはいけず、列は陸橋の階段を上がり、青山霊園の道を渋谷方面へ進んでいった。
根津美術館の近くまで行き、信号を渡って再び斎場の方へ戻る。
中に入れたのは8時過ぎだった。

清志郎がデザインした、巨大なウサギバルーンがあった。
斎場の中は音楽が流れている。
長い列は斎場の中で、迷路のように蛇行する。
途中でメッセージカードをスタッフさんに渡す。

葬式じゃなくて、コンサートに来たような気分だった。

献花台は白黒ではなく、紅白の幕が張られていた。
遺影の前には、愛車オレンジ号。
スタッフさんから薔薇の花を受け取り、それをささげた。

献花を終え、ウサギバルーンのそばへ。
いいタイミングで『トランジスタラジオ』のイントロが流れ、歓声が起こる。
残っていたいファンがバルーンを見上げて歌っていたので、一緒になって歌った。

8時40分に斎場を出る。
幸せだった。
人を幸せな気分にさせ、ショックを受けた沢山の人を大丈夫にしてくれる葬式だった。
最高だった。