2000年代

朝はインスタントラーメンで済ませる。
週末のインスタント食品使用率は高いのではないか?
ふと思ったリする。

昼は久しぶりに食堂にて野菜ばかり食べる。

夕方、上高田にて稽古。

稽古場に行く途中、飲み屋の連なる小道で猫に会う。
雨宿りをしていた。
写真に撮ったのだが、後で見るとびっくりするほどの<美人猫>だった。

美人猫

稽古場は<懐かしの稽古場>といった感じ。
2000年代、随分お世話になった場所だ。
最近はとんとご無沙汰。

ご無沙汰といえば、小金井市の稽古場もとんとご無沙汰だ。
2002年以来、使ったことがないかもしれない。

今あらためて気がついた。
2000年代は今年が最後なのだ。
来年からは2010年代が始まる。
しかし、どうもぴんとこない。
来年からは、
「10年代」
と言うのか?

60年代、70年代、80年代、90年代。
全世紀のディケイドを我々は区切ってきた。
しかし、2000年代がどういう時代なのか、終わりに近づく現在、よくわからない。

そういうものだったろうか?
たとえば90年代の終わり頃、90年代を認識していたか?

古谷実の『稲中卓球部』を、
「グランジで90年代的」
と評した言葉を見たのが、1996年くらいだったから、なんとなく<われらの時代感>はあったかもしれない。

80年代は、確かにあった。
70年代は、幼かったのでよくわからない。
60年代は、生まれていない。
2000年代。
どういう時代だったの?
40年後にそう聞かれたら、どう答えたものだろう?

「2000年問題というのがあってな」
「なにそれ?」
「当時のエレクトロニクス技術が孕んでいた西暦の処理方法が、必要以上の不安感を大衆に煽った事件じゃよ。日付が2000年代に変わった瞬間、今まで動いていた電化製品が突然誤動作を始めるとか、色々言われていたようじゃな」
「それが2000年代最初の事件なの?」
「事件というほどのものではなかった。あれよあれよという間に世紀が変わっていたというのが、その時代を生きていた者のリアルな実感じゃ」
「結局、2000年問題っていうのは起きたの?」
「起きたことは起きたのかもしれんが、社会を揺るがすほどのものではなかったようじゃな」
「つまんないね」
「ははは、えてしてそういうものさ」

孫とそういう会話をしているかもしれない。

稽古は、ゆるゆるだらだらと終了。
10時50分頃帰宅。

午後はずっと雨が降っていたのだが、深夜になってやんだので、公約通り走りに行く。
日大通りから鷺宮。
早稲田通りを戻るコース。