通しうまくいかず

いくつか衣装の買い足しをし、1時40分に下馬の稽古場着。
通し稽古を一回やる。
その後、稽古場移動。

6時にならないと次の稽古場には入れなかったので、三軒茶屋の本屋を回る。
ジョギングをしたかったが、稽古最終日だし、無理して走るメリットはないと判断した。

抜き稽古を少しやってから、8時前に通し。
自分の出番は芝居が始まってから50分後。

ナイフで殺されそうになるシーンを終えてから、他の役者が俺のことを見て笑い始めた。
チャックがあいているのか、顔になにかついているのか、通しの最中なのでまったくわからず、往生した。

立ち回りで帽子が変な形に折れ曲がっていたとわかったのは、通しが終わってからだった。
自分のどこがおかしいのかわからないまま芝居を続けるのは精神的にしんどく、ただセリフを言うだけになってしまった。残念な結果だ。
いっそのこと芝居を止めた方が俺個人の稽古としては良かったが、スタッフさんが見にこられている通しでそれはできない。
こういうのも運命だろう。

稽古後、飲み放題食べ放題の店で稽古場打ち上げ。
店内のテレビでオアシスのライブ映像を流していた。
いつ頃のライブか気になり、帰る時店員さんに聞いたが、わからなかった。

12時半帰宅。
ネットでオアシスのライブDVDについて調べる。
会場がウェンブリースタジアムだったので、DVDはおそらく「Familiar to Millions」だろう。
<メジャーになったらこういうふうに佇めばいい>
という型が、英国にはあると思う。
時にバンドを実力以上に見せることもあるそうした型は、ビートルズの時代から新しいバンドが登場する度に刷新されてきた。
オアシスもまた、90年代の型を作ったバンドの一つだと思う。
不意に、今年は00年代最後の年なのだということに気づく。