千秋楽

10時に劇場入り。
開演は1時。
ゆっくりしているゆとりはないが、舞台美術のプリセットは初日よりも大分早くなったので、間に合わないかもしれないという焦りはすでにない。

千秋楽は予約でほぼ完売し、当日はキャンセル待ちとなった。
ありがたいことである。

1時開演。
楽屋のモニターに陣取るが、ダメ出しをとるためではなく、芝居の行く末を見届ける心持ちだった。

芝居は今までで一番良かった。
たとえ一カ所崩れたとしてもどこかで戻せるという安定感があった。
稽古初日からおよそ6週間でそこにたどり着いたことを、モニター眺めつつ素直に喜ぶ。
あとは笑って見ていた。

カーテンコールを終え、楽屋でねぎらいの言葉を掛け合う。

怪我人なし。
舞台装置の事故なし。
台詞が飛んでシーンがすっ飛ぶのもなし。
稽古初日を思い起こせば、これ以上望むべくもない結末だ。
良かった良かった。

お客さんに挨拶を済ませてから、バラシ開始。
外は猛烈に暑かった。

4時前にバラシ開始。
7時頃には舞台のバラシが終わり、積み込み作業を残す状態だったが、そのあたりで時間がかかった。
今さらながら、バラシのヘルプをあと2人ほど探しておけばよかったと後悔する。

9時過ぎに撤収完了。
田中さんは荷返しのため、谷中さん宅へ。

9時半から近場にて打ち上げ。
昨日も一昨日も飲んだ店だ。
なんだかんだいっても、打ち上げは劇場近場が一番いいと思う。
移動するメリットがあることは、実はそんなにない。

乾杯をしてから、とにかく飲んで話す。
トシさん、永野さんと、役者についての話。
安見くんと、彼のユニットUDATSUの話。
柳瀬くん上岡くんと、二人芝居の話。

大入り袋を配ってしばらくすると、店が閉店時間を迎えた。
同じビルの上の階に移動し、ひっそりと二次会。
先に帰る谷中さんを送り、芹君と芝居の話をしているあたりで、糸が切れた操り人形のようにダウンしてしまった。

綾香と仲澤さんが2次回会計を取り纏めてくれた。
明け方、店の外で締めの挨拶をし、地下鉄で帰る。
眠くて、立っていられなかった。

フラフラになりながら、朝の5時半帰宅。