両替し損なう失敗

9時から仕事。
二日間休んでいた間に受けた依頼をこなすなどして、午前中を過ごす。
昼休みを取り、3時に早退。

ここで、大きなポカをやらかしたことに気づいた。
銀行に、釣り銭用の500円玉を両替しにいくのを忘れていたのだ。

いったん自宅に帰り、着替えてから荻窪駅のATMへ。
やはり、両替コーナーはしまっていた。

4時過ぎ、劇場へ。
瑞葉ちゃんに事情を話し、再びATMへ行き、面倒だが500円ずつ預金を引き出す作戦をとる。
空いていたので出来たが、給料日にこれをやったら顰蹙ものだったろう。

釣り銭を確保して再び劇場へ。

集合をし、昨日の本番について少し話してから、そのまま公演の準備に取りかかる。
バタバタしていて見られなかった明かりを尾池さんに見せてもらい、きっかけについて宮崎さんの話を聞き、瑞葉ちゃんに本日の予約数を聞き、客席の座布団を厚くするよう敷き直し、メイクをし、場内整理の段取りを確認し、7時に開場する。

自分が、演出をやっているのか、役者をやっているのか、制作をやっているのか、舞監をやっているのか、ワケがわからなくなってきたので、出来る仕事をひたすら一つずつやっていく。

本日夜の回も満席だった。
何よりありがたい。
このありがたさに比べれば、混乱することなどは贅沢な悩みだと思う。

本番は、昨日よりも肩の力が抜けてきた。
まだ疲れを感じさせる箇所はない。

上演時間は1時間38分弱になっていた。
テンポが上がったというより、無駄が省けたという感じ。
役者の中に役が育ってきて、その意志に突き動かされるような感じで、感情表現が微妙に変化していた。

狐につままれたような状態に陥る人々の話であり、お客さんも同時に狐につままれたような気持ちにさせたいのだけど、わけわからなさをどこまでやっていいのか、そのさじ加減というのは難しいのだなあと、ラストの展開を裏で見ていて思った。

仕事先の以前のアシスタントさんが見に来てくれた。
仕事帰りらしい。
会うのは地震の日以来だった。
新しく働いている部署も忙しいらしい。

チラシデザインの細田君来る。
劇場の片付けをしてから、魚民まで一緒に飲みに行く。
役者陣が先に飲んでいたテーブルに合流。
だが、11時になると終電の関係で皆一斉に帰ってしまった。

その後、細田君とさしで小一時間ほど飲んで話す。
二十代の頃にやった仕事について色々。
ひょっとすると、知り合う以前に同じ稽古場にいたかもしれないことが判明する。
その時の仕事は、
「食えないなあと思ってやめました」
とのことだった。

12時過ぎ、店を出て別れる。
帰宅後、シャワーを浴び、両替についてネットで色々調べる。
昔、セブンイレブンが両替サービスをやっていたが、今は終了しているようだ。
明日のお釣り確保のため、ゲームセンターの場所を調べ、就寝。