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なでしこジャパンが優勝していた。
テレビをつけ、試合経過を映像でチェックする。
昼過ぎまでに試合経過の映像をほぼチェックし終える。
アメリカの方が、身体能力、テクニック共に優れていたと思うが、試合が進むにしたがってナーバスになっているようだった。
格下のチームが追いつく時のプレイには、がむしゃらな必死さがつきものであり、格上のチームは相手が必死であればあるほど心理的優位を保つことができる。
だがなでしこジャパンには、そういう必死さがあまり感じられなかった。
むしろ、サッカーに夢中になるあまり、相手が格上であることをうっかり忘れ、調子に乗って押せ押せになっているかのようだった。
アメリカチームにとって、途方もなくやりづらく、また、不気味に映ったのではあるまいか。
PK戦における両チーム選手達の表情が対照的だった。
なでしこジャパンの選手達の顔。
あれは、なにかを背負った顔じゃなかったと思う。
逆説的になるが、背負わないことで、途方もなく大きなものを背負いきったのと同じ結果を出したのではないか。
優勝が決まった瞬間の選手達が、涙涙涙ではなく、笑顔が爆発していたのがなにより良かった。
感動というより、痛快だった。
ヒーローの必殺技が見事に決まった瞬間を見る思いだった。
午後、図書館で予約した本を借りる。
電気グルーヴ『メロン牧場』上下巻。
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フィリップ・ノーマン『シャウト!ザ・ビートルズ』
ウナギの長焼きを買い、昼と夜にうな丼にして食べた。
午後はゲッツ板谷の本をぱらぱらめくりながら、家でごろごろしていた。
一日中なでしこボケだった。