部屋にこもる日

朝起きると雨が降っていた。
10時頃、ツナトーストを作って食べた。
PCに向かい、未整理だった音楽ファイルを整理する。
一昨年の秋にハードディスクのパーティション変更をしくじり、沢山のMP3ファイルがおシャカになってしまった。
ファイルそのものは残っていても、壊れていて再生できないのだ。
そういうファイルを削除し、DVD-Rにバックアップしていたものはリストアする。
昼までその作業をした。

雨はやむ気配がなかった。
布団に転がり込むと暖かくてすぐに眠くなった。
しばらく寝て、起きると2時だった。
まずいノンフライのインスタントラーメンが二袋残っていたので、二つとも茹でて酸辣湯麺にして食べた。

夕方までにはやむと思っていたのだが、雨は結局一日中降っていた。
天気待ちの状態で午後を過ごした。
ナポリタンが食べたいと思ったので、スパゲティを茹で、玉葱と冷凍インゲンと豚もも肉スライスを刻んで、トマトケチャップで料理した。
何かが足りてないような味だった。
おそらく、脂のコクだろう。

レイモンド・カーヴァーの短編『ぼくが電話をかけている場所』を本棚から出して読む。
村上春樹の訳したもの。
いつ買ったのか全く覚えていないが、おそらくこの稽古場日記を書き始めるより前のことだろう。
読み返したことさえなかった。
再読して、意味をすくい取るような読み方をしないで読んだ方が楽しめる作品だと思った。

酒も飲まず、本を読んで夜を過ごした。
1時過ぎ、やることもなくなったので、眠ることにした。
山奥の別荘にでも来たみたいな一日だった。