くだらなさを埋め込むこと

7時半起き。
昨日買ってきて余った唐揚げを食べる。

外は相変わらず寒かった。
昨夜から雪が降っていたが、積もってはいなかった。

雪はお昼過ぎまで降り続いた。

昼、お弁当を頼み損ね、コンビニのイートインでいなり寿司を食べる。
一度中に入ると、暖まるまで出たくなかった。
休憩時間を店で過ごす。

夕方5時半過ぎに仕事を終える。

有楽町線で東池袋へ。
7時半からシアターグリーンで安見君の芝居を見る予定だったが、時間が余っていたので、以前行こうとして場所がわからなかったハンバーグレストランの「UCHOTEN」へ行ってみた。

中に入ると客はひと組しかいなかった。
カウンターに座り、黒毛ハンバーグとクリームコロッケのセットを頼む。
出てきたハンバーグは分厚く、肉は上質でうまかった。
値段相応という感じだ。
もしこのメニューが800円だったらかなり驚くが、もちろんそんなに安くはない。

7時にシアターグリーンへ。
受付に山田さんと、髪の伸びた島崎くんがいた。

客席に女性が一人だけ座っていた。
知恵ちゃんだった。
右斜め後ろの席に座ると彼女は、
(変なおっさんが座ってきたから移動しよう)
みたいな感じで席を立った。
振り返って目が合った。
「黙って座らないでくださいよ」
そう言ってまた座りなおした。

少しして、右隣の席に渡辺さんが座った。
マスクをしていた。
風邪をひいたらしい。

開演前に役者が出てきて、安見君のマイク音声による前説を始めた。
ゆるい雰囲気を作ろうとしていたが、どこかおっかなびっくりという感じもあった。

芝居は、ちんちん電車がハイジャックされ、人質と犯人が次第に宥和していくというもの。
ストックホルム症候群をテーマにした作品といえるかもしれない。
前半が散漫で、後半が面白かった。
犯人と人質が協力していき、最後は全員で大団円を迎えるというプロットは、実はけっこうベタで定番のアイディアだと思う。
それゆえ、ある程度の面白さは保証されるが、より深いところを表現する時に、定番さの壁にはじかれてしまうと思う。
安見君がやりたい「くだらなさ」が、確固とした構造の隙間に入りきらないのだ。

もしかすると「面白さ」と「くだらなさ」のどちらを取るかという分岐点に、安見君は立っていたのではないだろうか。
両方を取るには技量と経験が足りない。
前作「サザエントヒル」でも明らかだった。
「くだらなさ」を取るのであれば、犯人と人質が協力し合うという構造にメスを入れ、物語を解体していく覚悟が必要だったと思う。
だがその結果、くだらなくはなっても、ワケのわからない話になるかもしれない。
「面白さ」を取るのであれば、犯人の心情に人質が同調していくストックホルム症候群から、もっと発想の枝を伸ばし、派生するサイドストーリーを豊かなものにする必要があったのではないか。
それをやると作品がわかりやすいものになってしまい、安見君が狙うくだらなさからは外れてしまうが。

シアターグリーンフェスに出場ということへの「気負い」もあっただろう。
冒頭、スライドでキャスト紹介をする演出などがそれを象徴していた。
そんなこと全然しなくて良かった思うが、せずにいられなかったのかもしれない。

終演後、知恵ちゃん、見に来ていた優都子ちゃんと、初日打ち上げにお邪魔する。
トシさん、健吾くんと同じテーブルに座り、今回の公演の話を聞く。
遅れて安見君到着。
トシさん、安見君を隣に座らせて、イライラしたり怒ったりしないよう諄々と諭していた。
台本の感想を安見君に聞かれ、どう答えたものか困りつつ、面白い部分は後半に詰まっていたと答えた。

11時に店を出る。
ビールとサワーを1杯だけちびちび飲んだので、ほとんど酔っていなかった。
そのくらいの方が人の話をよく聞けるのだなあと、改めて実感した。

そういえば劇場を出る時に制作の山田さんから、
「twitter読みました。ダメです、酒、やめないでください。私、酔っぱらった塚本さんが好きなんですから」
と言われた。
やめたわけではないけれども、ぐいぐい飲むのは特別の時だけにしようと思う。
いわゆる無礼講の時。

12時過ぎ帰宅。

R.ブローティガン『ビッグ・サーの南軍将軍』読了。
ヒッピーの暮らしぶりが楽しそう。
『アメリカの鱒釣り』より取っつきやすかった。
こちらを最初に読んだ方がいいのかもしれない。

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