『黒部の太陽』の悔い

7時過ぎ起き。
外は強い雨が降っていた。

着替えて、川?に向かう。
新宿から山手線で品川。
そこから京浜東北線に乗り換える。

荻窪からちょうど1時間で川?に着いた。

チネチッタへ。
映画『黒部の太陽』を見る。
開演ぎりぎりだったためか、最前列の左側という、映画を見るには適していない座席しか空いていなかった。
スクリーンがゆがんで見えるほどだった。
長年、見たいと切望していた映画だったので、見られるだけでも満足と覚悟を決める。

しかし、座席のコンディションは想像以上に悪かった。
映像の遠近感と、スクリーンの遠近感がごっちゃになって、絵の良さがわからない。
スペクタクルシーンの臨場感も味わえない。
ストレスが溜まった。

破砕帯のシーンが終わり、10分の休憩時間になって、首筋がひどく凝っているのを感じた。

凝りをほぐし、気合いを入れ直して後半を見たが、稽古や台本書き、その他心身のストレスのためか、時々眠ってしまいそうになった。
それが悔しかった。

結論から言えば、1960年代の日本映画が総力を結集して作った、一大娯楽大作であることは間違いなかった。
シナリオも、役者の演技も、カメラワークも丁寧で、匠の技が生きていたんだなあと思った。
悪いのは自分と座席のコンディションだけだった。
あと1時間早く家を出れば良かった。

雨はおさまっていなかった。
地下街のサンマルクカフェでコーヒーを飲み、twitterで顛末をいくつかぼやく。

夕方4時帰宅。

大相撲中継を見る。
これまで14戦全勝の日馬富士が、横綱白鵬と戦った。
日馬富士は体重が増え、明らかに以前より体が大きくなっていた。
相撲は持久戦となり、日馬富士が足腰の強さを生かして、白鵬を下手投げで下した。
全勝優勝。
昨日の時点で横綱昇進は決まったようなものだったが、白鵬戦という大事な一番を取りこぼさずにいたことが、とても嬉しかった。
引き上げる時に歯を見せて笑うところは、昔のままだった。
愛される横綱になってほしい。

雨のため買い物に行くのがおっくうで、家にあったインスタント麺の「好きやねん」を食べた。
今年の最初に箱買いしたのが、ようやく今日なくなった。