8時起き。
1階のレストランで朝食。
定番のバイキング形式。
ご飯とおかゆを少量ずつ食べた。
あとは、鮭、スクランブルエッグ、ひじき煮、サラダ。
腹八分目におさめて部屋に戻る。
9時から本書き。
心理状態、精神状態が、あまり良くなかった。
雨が降っていたせいかもしれない。
3時間ほどあらすじを書く。
途中から会話文になり、小説のごときものになっていったが、これは台本にする時そのまま書き足して使えばいい。
12時過ぎ、作業を切り上げ、フロントで傘を借りて外に出る。
昨日目をつけていた、湯村のトンカツ屋「美味小家」に行くと、シャッターが閉まっていた。
昨日の夜は営業していたのに。
非常に残念だった。
温泉街の「湯村食堂」に入り、餃子定食を頼む。
旧知の志乃ちゃんがFACEBOOKで勧めてくれた店。
昨日行った「龍巻軒」をさらに小さくした感じだった。
餃子の味は悪くなかったが、ご飯の量は少なめで、腹八分目。
コンビニでスコーンを買い、部屋に戻る。
3時まで本書き。
コーヒーを入れ、スコーンを食べて小休止。
5時半まで続きを書く。
あらすじ、全部ではないが、登場人物一人一人がどういう目的を持っているかを明らかにすることができた。
もう少し練った方がいい役が一つだけ残る。
いい案が浮かばなかったので、食事に行くことにする。
傘を借り、どこで食べようか考える。
部屋にこもりっぱなしだったので、運動になっていいかもしれないと思い、甲府駅まで歩くことにする。
30分以上かかった。
南口の「力」というトンカツ屋に行こうと思っていたのだが、「美味小家」同様そこも年内の営業を終えていた。
せっかく駅まで来たのに、モスバーガーとか食べて戻るのはバカらしい。
南口に旨そうなパスタ屋があると、スマホの検索で知ったので、行ってみる。
「楽」という店だった。
やっているかどうかわからないほど店内が薄暗かったが、窓からのぞくと店員さんとマスターに気づかれ、目が合ってしまった。
仕方なしにそのまま入る。
イカと明太子とウニのパスタを頼む。
ソースが濃厚で美味しかった。
白ワインが欲しくなる味だったが、酒はなし。
ホテルまでバスで帰ろうと思い、南口の4番乗り場で待つ。
来たバスに乗る。
湯村温泉入口という停留所で降りるつもりでいたのだが、なかなか着かなかった。
そのうち、客は自分一人だけになった。
「次は終点です」
運転手がアナウンスした。
終点?
見知らぬ停留所で降ろされた。
途方に暮れた。
Googleマップを起動したが、どういうわけか画面がすべて青色になったままで、現在地がわからなかった。
仕方ないので、バスの通ってきたルートから方角に見当をつけ、とにかく大きな道を見つけることにした。
真っ暗だった。
街灯と街灯の間隔が広いためだろう。
暗い道の片側に林があった。
どういうわけか、あえて怖い話を想像して歩いた。
交通事故で死んだ女の首無し幽霊を想像したり。
なんでそんなことしたのだろう。
たぶん、頭にきてたからだと思う。
歩いている途中で、スマホのGPS機能をオフにしていたことに気づいた。
オンにする。
次の瞬間、Googleマップはスクロールして、現在地を映しだした。
どうやら、青一色の画面は、東シナ海の海上だったようだ。
現在地は、ホテルからそれほど遠くはなかった。
駅までの半分くらいだ。
それでも、歩いて20分くらいかかった。
何のためにバスに乗ったのかわからないが、道に迷うという要素も、次の芝居で使えるので、これも取材の一つと割り切った。
部屋に戻り、ベッドに横になる。
小一時間仮眠をしてから、本書きに戻る。
しかし、動機付けが足りない役が残っていて、その設定を考えるのに終始してしまった。
頭で考えてもらちがあかない感じがした。
すとんと胸に落ちるような設定がないと、浮いてしまうだろう。
12時を過ぎていた。
これ以上書いても進まないと判断し、人物整理をメモしてパソコンをとじた。
大浴場へ行き、温泉とサウナに入る。
バスに乗り間違えていなければもっと進んだだろうが、見知らぬ待ちで道に迷うという体験をリアルにできたので、差し引きゼロだろう。
部屋に戻り、買っておいたビールを飲む。
あと一日カンヅメになればもっと進むかもしれないと思ったが、宿泊代を無駄にしないだけの量はこなせたので、よしとしよう。
3時就寝。