後半盛り返した初日

8時起き。
「明日は安否確認のため、起きたらメールをすること」
と知恵ちゃんに言われていたので、起きたとメールをする。

10時半劇場入り。
音響の宮崎さんに、
「良かった、大丈夫そうだね」
と言われる。

心配をかけさせて、心苦しかった。

お酒を小さい神棚らしきところに備え、公演成功を祈る。

11時に役者集合。
カーテンコールを作る。
舞台を斜めに切って作っているので、並び方が難しい。
昨夜色々考えた順番を実行するが、思ったように決まらない。
だが、ばしっと決まっても妙な気がした。
今回の公演は、タイミング良くばしっと決まった並び順になるより、もっと庶民的な親しさがあった方がいい。
そう考えると気が楽になった。
明かりの当たる範囲内で、なんとか手順を決めた。

昼、おにぎり食べる。
梅干しがとてもおいしい。

メイクをして、唇と左頬の傷を隠す。
遠目で見れば気にならないところまで何とか持って行った。

2時前、写真撮影の浅香来る。
昨年の『テキストファイル』で会って以来だった。
相変わらず忙しいらしい。
仕事のため京都に行く日数を聞き、
「それじゃあもう飽きたでしょ?」
と質問すると、
「でも、郊外は案外行ってないから」
とのこと。

2時半からゲネプロ開始。
落ち着いた出だし。
知恵ちゃんと兜森君と仲澤さんの、「あずき機転を利かせて良二を守る」シーンまでが前半。
後半に入り、芝居のテンポが悪くなったように感じた。
「テンポを速くしろ」
とは言ってないのだが、仕込みからの疲れが、後半になって芝居に息切れのような感じを与えていた。

ゲネプロ終了後、田中さんに時間を聞く。
2時間8分だった。
見てくれた山田さんは、
「体感時間は2時間10分でした」
と言ってくれた。

準備作業に入る前に、ゲネの総括をする。
後半、疲労を感じさせるような芝居になっていたかもしれないと言う。
後半に入ってから、さらに気合いを入れ直してやるしかないと言う。
当たり障りのない意見だが、細かい直しの問題でもない。

浅香に感想を聞くと、後輩の子達にこの芝居を見せたいと言う。
今、一年生公演の最中だが、金曜日が休演日なのだという。
すきま時間に見に来てくれる後輩がいれば、こちらもファイトがわくし、それが縁でつながりが出来るのも楽しいことだ。

準備を経て7時半に開演。

初日のチケット売上は芳しくなかったが、どうにかスカスカな感じは免れた。
冒頭から、芝居はどこかしらちぐはぐな感じで進行した。
これまで、自分たちの芝居を人に見てもらわなかったので、どういう風に受け止められるかわからない不安と緊張がない交ぜになり、前半はセリフのトチリが多く、不安な出だしだった。
後半に入ると、ゲネプロとは逆に芝居が安定してきた。
どうあろうと、自分らの芝居をするしかないんだという、奇妙な落ち着きが見られた。

大きなトラブルなく初日は終了した。
上演時間は2時間5分強。

劇場の退出時間が10時なので、終演後お客さんを送り出しつつ着替えるという、ゆとりのない退出となってしまった。

ATMに寄ってから、初日打ち上げのため劇場近くの「丸八」という居酒屋へ。
すでに先に飲んでいた。
松本さん、田中さん、尾池さんなど、座るスペースがなさそうだったので、いったんテーブル席に座った。
その後、席を詰めてもらって、みんなと一緒の席に移った。

田中さんとYMOや細野さんの話をする。
以前、『ジャック』をやった時に、田中さんから細野晴臣のアルバムを借りたことがあるのだ。
細野さんはなぜ可愛いのかという話ができ、大変面白かった。

終電組が帰り、12時に尾池さんと一緒に帰る。
下落合から高田馬場経由。
世代論の話、色々聞く。

1時帰宅。
毎度のことだが、初日を迎えられたことが奇跡だと思う。

メイクを落とすと、唇の傷はかさぶたが生乾きの状態だった。
無理してはがすと血がにじみそうだが、小さく盛り上がっているのが気になる。
顔が腫れ上がるという最悪の事態にならなかったのは良かった。

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