数十度目のブレスト

午前中、淡々、黙々と仕事。
仕事をしながら独り言やおしゃべりをするのが、この半年で習い性になっていた。
黙ったまま昼を迎える。

隣席のk君をランチに誘う。
「例の、野菜だけのおかずを出す店行く?」
「行きます」
即答だった。

「ミルクランド」へ。
満席ではなかったが、客層は9割が女性だった。

玄米ご飯のランチを頼む。
k君、ゴーヤの炒め物を食べて、目を爛々と輝かせ、
「くあー、これたまんねえ」
と、ご飯をかっこんでいた。
小食の彼にしては珍しく、お代わりもしていた。
喜んでもらえて良かった。

今日来たのは、明らかに体調が良くなかったせいだが、食べているうちにみるみる元気が出てきた。
野菜の味が本当に素晴らしい。
一ヶ月に一回は来ないといけない店だと思う。

食後、牛乳を頼む。
これがまた、美味しかった。
午後の仕事などせず、このまま温泉にでもつかって寝てしまいたい気分だった。

午後、喋りが少し戻る。
6時まで仕事。

6時半に池袋へ。
松本さんと待ち合わせ、「たつ家」に行くが、満席だった。
代わりに「庄家」に移動する。

松本さんは、6月に王子小劇場をやめ、身の振り方をゆっくりと考えるこの3週間だったそうだ。
もしかすると、マグの舞台美術もできないかもしれなかったのだが、他のオファーや縁もあり、今回も無事やってくれることになった。
ただ、身の振り方次第では、これが最後になるかもしれない。

次回作について、頭の中で進めていた構成案を話す。
過去と現在、集まりについて、などなど。
学校という案も浮かんだと松本さんに話すと、興味がわいたようだった。
そのまま、ブレストのようなことを続ける。
これまでなんべんもしてきたことだ。

10時半に店を出る。
蒸し暑かった。
今週はずっと蒸し暑い。

11時半帰宅。

選挙のことを全然書いていなかった。
日曜日、昼飯を食べに行く前に投票をした。
自民・公明圧勝と、民主の凋落はわかりきっていたが、民主には入れなかった。
改憲がイヤだったので、そのためにはどの党に入れるかを考えて投票した。

憲法は、変えてはいけない。
あれは、政治とは違った次元に存在するものだ。
改憲するとして、誰がどうやって、新しい憲法を明文化するのか?
その文は、いったいどんな志から発せられるのか?

共産党が票を伸ばしたのは納得できる。
自民以外の、老舗の党となると、共産党しかない。
イデオロギー的な保守層の受け皿に、共産党がなったのかも知れないと思うと、時代は変わったなあと思う。