お好み焼き屋

腹に肉が残っている感じがあったので、夕方まで何も食べず、後片付け作業をした。
マグ関連もそうだけど、プライベート環境もひどいことになってる。
まるで初心者のぷよぷよだ。

後輩の劇団サークルが、学園祭のお好み焼き屋の写真をアップしていた。
懐かしい。

学芸大学の劇団漠が、自分の演劇キャリアのスタート地点だ。
初舞台も初演出も初めて台本を書いたのもすべてそこ。
現在よりも学生課の規制が緩かったので色々な無茶が出来た。

学園祭でお好み焼き屋をするのも自分が一年の時に始まった。
前の年までは演劇サークルらしく学園祭に公演を打っていたのだが、他の模擬店やイベントにお客さんをとられるため、時期を12月にずらそうということになったらしい。
それでは学園祭期間中なにをすればいいかという議論になり、当時の部長がお好み焼き屋をやろうと提案した。
当然反対意見も出たが、部の活動としてではなく、部長が部の名前を借りて個人的にやるということで決着。

学園祭期間中は教室が使えないため、12月の本公演稽古は休みとなった。
一年祭だった自分は本公演で主役をもらっていたのだが、学園祭期間中に部長さんの手伝いで、お好み焼き屋の手伝いをすることになった。

当時のレシピは、まずお湯にほんだしを入れてだし汁を作り、小麦粉を溶いてつなぎを作る。
粘度はかなり固めだった。
ボウルにキャベツをめいっぱい入れて、天かすや乾物を加え、つなぎで和える。
とにかくキャベツが多かった。
和えた後、鉄板で焼き、真ん中にくぼみをつくって玉子を割り入れ、紅ショウガを散らす。
ひっくり返して焼き、さらn返してからソースをぬって、青のりと鰹節をふりかけ、半分に折って提供する。

具材に肉やエビなどがなかったのに、今思うとこの時のお好み焼きが一番美味しかったと思う。
部長が当時バイトしていた鉄板焼き屋のレシピらしい。

その後、学園祭でお好み焼き屋をやるのは部の定番行事となり、売上金は活動予算として使われた。
店の名前も最初は部長の名前に由来した「ドラゴン」だったのに、いつの間にか「いたち」に変わっていた。

毎年、久しぶりに行ってみようかと思うのだけど、予定が色々重なったりして、結局十年くらい行っていない。
今年も、稽古予定が重なっている。

午後、吉祥寺のアテスウェイへ。
明日の精算会で、ちはるさんと優子ちゃんの誕生日を祝うため、ケーキを注文する。
アテスウェイは来る度に混んでいる。
数年前は店員が駐車の管理をしていたが、今は警備員を専属で雇っている。

相変わらずすごいケーキが並んでいた。
見ているだけで楽しい。

夕方、千歳烏山へ。
別チーム、吽形の稽古を見学する。
阿形チームは出はけの確認だった。

休憩時間中にワンセグをつけて日本シリーズを見ると、田中がタイムリーを打たれて楽天がリードされているところだった。

10時まで稽古見学。

家に帰り、ニュースで日本シリーズの結果を知る。
田中がついに負けた。
さすが巨人というか、さすが日本シリーズというか。
いつかは負ける日が来るのだな。

まさかおれがワンセグつけたから負けたわけではないだろうが。
奥さんの里田まいがブログで前向きなことを書いていたのが良かった。
前向きすぎる言葉じゃなく、現実を認めた上での文章だった。
知的とはこういうことなんだろう。