仕事先にて。
去年の暮れからコツコツとつづけてきた成果を夕方お披露目する。
Accessデータベースに、10人以上が同時に接続するシステムを構築しているのだが、これまではデータを十いくつかに分散していた。
そのため、使う人が10人いても、一つのデータに10人がアクセスすることは少なかった。
ところが、業務内容の変更に伴い、そのやり方では<スイッチの切り替え>をわざわざデータごとにやらなくてはいけない。
面倒だし、作業も滞る。
そこで、分割されていたデータを一つに統合し、なおかつこれまで以上に速く動作するような改造をほどこしたわけだ。
やり方は特に難しいものではない。
データには、一度登録したら滅多に変わることのない種類の基本的な情報と、毎日猫の目のように変わる流動的な情報がある。
人間でたとえるなら、性別、名前は変わらないが、体重、血圧は日々変わる。
全体のデータをその二つに分けて考え、変わらないデータは各自のパソコンに都度コピーし、変わるデータはサーバーに置いて共有するというやり方にした。
こうすると、必要最小限のデータにしか同時アクセスしないことになる。
基本情報に変更があった場合は、自分のパソコンに変更をした時にサーバーの基本データ置き場に対して同時に更新をかける。
サーバーの基本データ置き場は、辞書のような存在になるわけだ。
去年の夏に別のシステムでこの方法を試したら、スピードが俄然アップしたので、今扱っているものにも適用しようと思っていた。
ところがすでに数年間稼働しているため、あれやこれやと古い仕組みが残っていたり、使う人の多さから影響が大きかったりなどして、なかなか勧められなかった。
夕方の更新と共に、エラーチェックをして回る。
案の定、あそこがおかしいです、ここが動きませんという報告が出てきたので、その都度つぶしていく。
落ち着くまで残業。
「速くなりましたね」
と言われたことが、なによりも嬉しかった。
西荻から帰宅。
ラーメン大が、ラーメン千という店に変わっていた。
中にはいると、ラーメン大時代の兄ちゃんが店長をやっていた。
チャーシューが焼き肉に変わったこと以外は、まったく同じに思えた。