魚柄仁之助さんの影響で自炊

忙しさや色々で、体調がぐずぐずだ。
同僚kくんに迷惑ばかりかけている。

残業もしないので、ほとんど定時あがりだ。
新しいものは作れず、あるものをやりくりしている。

炊き込みご飯は1合程度で炊くものではないので、一度作るとしばらく続く。
昨日も今日も炊き込みご飯。
好きだからいいいけれど。

炊き込みご飯には水と醤油の黄金律がある。
それを会得すれば、自分で好きな味わいの炊き込みご飯が作れる。
竹の子ご飯、キノコご飯、牡蠣ごはん、あさりご飯、山菜ご飯、五目ご飯、炊き込んで差し支えないものはなんでも炊き込める。
出汁が出る具材は一品欲しい

最近は自炊をする機会が減ったが、過去の長い自炊生活で得た、コツやらレシピやらなにやらは、B6サイズの小さなノートにメモしている。
あれさえあれば、いつでも自分好みのハンバーグやカツ丼が作れる。

自炊を始めた影響は椎名誠の本からだが、より深く追求するようになったのは、魚柄仁之助の文章を読んでからだ。
朝日新聞に連載されていた「食べちゃる」というコラムは、とても美味しそうで、作ってみたいと思わせる文体だった。
魚柄さんの影響で、鰹節のおろし金まで買い、しばらく自前で鰹節を削って出汁を取っていた。
削りたての鰹節は素晴らしい香りだ。
鰹節一本で買えばトータルコストは安い。
でも、毎日削るのは大変だったし、一本を削り尽くすまでには時間がかかった。
今は、パックされた鰹節や「ほんだし」に戻っている。

夜、西荻北で稽古。
短編出そろったところで、順番を決めないといけない。
「盗難」は構成を少し変え、幾分まともになったが、途中で役者が入れ替わるという要素は残してある。
一方「作家」は、作者の前に登場人物が現れるという話なので、この二つはつなげてやると親和性が高そうだ。

上岡くんが初めてマグネシウムリボンに出たのは2009年の「ジャック」からで、以来「掃除屋」「顔と名前」「テキストファイル」と出演してもらっている。
今回が5回目。
役者としてしっかり絡んだことが一度もなかったので、今回は2回も出来てうれしい。
言葉による話し合いや打ち合わせがほとんどないまま、稽古を繰り返すだけで出来上がっていく過程を、存分に楽しませてもらっている。

野村さんは、落ち着いた大人の女性のトーンをベースに、ヒステリックにもはすっぱにも、どうとでもなり得る柔軟性がある。
どんなテキストを書いても返してくるんだろうなという、妙な信頼を勝手にもってしまっている。
面白い。