予定と違うラストで脱稿

昼、丸信でワンタン麺。

午後、台本脱稿。
ラストは予定していたのとは違う場面になった。
異次元に迷い込んだ人々が元の世界に戻る時、あったことをすべて忘れることにしようと思っていた。
忘れたとしても、そこで経験したことがポジティブな影響を与えるのだろうと思わせるエンディング。

ところが書いているうちに、それでは終われないような気がしてきた。
現在の展開だと、夢オチに近い印象を与えてしまうのではないか。

そこで、皆がエレベーターに乗り合わせ、エレベーターが再び動き出すところで終わることにした。
エレベーターが別のものにも見えるといい。宇宙船とか。
別の異次元へ旅立つように見えてもいい。
センチメンタルな感じを排除した方が、今回のエンディングとしてはよろしいと思った。

脱稿後、続けざまに制作関連の作業をする。
6時近くまでかかった。
大急ぎでまいばすけっとのカレーを食べ、稽古場へ。
ラストのページを皆に配る。

後半の稽古をする。
トータル64ページとなり、前回の『毒薬』と比べて4ページほど長い。
書きが少なく、絶えずセリフが飛び交っている。
そのため、稽古ができていないシーンは、1ページに4分かかることもある。
4分必要な場面もあるが、必要でない場面で4分かかると、芝居がそこで止まってしまい、後のシーンも退屈なものに見えてくる。
流れが途絶える箇所を見つけて繰り返していき、台本に原因があればカットしなければならないだろう。

稽古後、荻窪の「華の舞」で飲む。
荷物をいったん家に持って帰った時に財布を忘れてしまったので、知恵さんに金を借りようとしたら、脱稿祝いと言われた。
注文を受け、ドリンクや料理を運んでくるのは、店長らしき人だった。
20代後半か30代前半に見え、おどろくほど接客が丁寧だった。
珍しく日本酒を少し飲み、12時前に店を出る。