餞別と誕生日プレゼント

昨日の夜、カレー粥を作った。
キューブ状に切った大根と人参に、米1合、水6カップ、コンソメキューブ4個、カレー粉大さじ2杯。
とろみはお粥がつける。
できたお粥にグリルチキンを乗せて食べると、実にいい感じだった。

昼、カレー粥食べる。
kくんと会う。
今日が勤務最終日だった。

3年前の11月、二つのチームがひとつにまとまり、データベースも二つになった。
一人で二つを管理運用するのは無理があるので、アシスタントをつけて欲しいと上司に訴えた。
やってきたのが彼だった。
最初のひと月はひたすらメンテナンスの手伝い。
その後、選択クエリ、追加クエリ、更新クエリ、削除クエリ、簡単なVBA、ユニオンクエリ、SQLと徐々に覚えてもらった。
昨年からは、二つあったデータベースのうち、ひとつの管理を任されていた。

その間、まったく給料が上がっていないという話を聞いた時には驚いた。
初回の契約時、条件として与えられていた仕事内容とスキルが大きく変わっているにも関わらず。
担当さんは現場を知らないので、こちらが黙っている限りそういうこともある。
「次の更新で上げてください」
そういうことを自分から伝えていかないといけない。

彼なりにそんな現状を考えて、今回の決断に至ったのだろう。
いいことだと思っている。
どうせなら今よりもぐっと上がった仕事をした方がいい。

だが新しい仕事はまだ決まっていないらしい。
オレの担当さんにも推薦したが、タイミングが合わず決まらなかった。

決まらない期間中は焦りもするだろう。
オレも、お盆を挟んだ時期にひと月半やふた月決まらないということがあった。
だが6月はそこまであかないだろう。

夕方、kくんの部署へ行き餞別を渡す。
ついでにツーショットの写真を撮ってもらう。

オレの誕生日前日ということもあったので、TさんとKさんからプレゼントをもらった。
モルトウイスキーの大瓶小瓶。
小瓶は様々な銘柄のウイスキーがセットになっていた。
利き酒仕様だ。
嬉しいが、危険なプレゼントだ。

そしてkくんからも、餞別返しにプレゼントをもらった。
「名前を見て、これしかないと思いました」
あけてみると日本酒だった。
「神のいたずら」
という名前だった。

プレゼントの酒をぶら下げ、バスで鍋横の稽古場へ。
トツゲキ稽古。

優都子ちゃんとラジオの話。
彼女は上総FMで洋楽ロックのラジオ番組をやっているらしい。
選曲も自分でしているとのこと。
羨ましい。
ビートルズの「レボリューション9」をリクエストしても大丈夫なのだろうか。
放送事故にならないか。

昨日一曲リクエストしたと伝える。
放送は土曜の7時半なので、稽古期間中は聞くことはできないが。

9時半、稽古終了。
山口君と雑談しつつ新中野まで一緒。
新中野から田中さんと荻窪まで一緒。
芝居を始めた頃の話を聞く。
仲澤さんのいたNineStarsに所属していたとのこと。
観ているかもしれない。

10時過ぎ帰宅。
サラダとチキングリル食べる。

カレー粥は美味いが、炊飯器の回りが吹きこぼれた汁で汚れるのが困りものだ。
炊飯器でお粥を作る時につきものの現象らしい。
お粥モードのある炊飯器なら大丈夫らしいが、買い換える気はさらさらない。

最近、ポリスばかり聴いている。
一昨日、アンディ・サマーズの自伝を読んだ影響だ。
ポリス時代のことはあまり書いていなかったが、スティングの自伝もそうだった。
活動期間がわずか5年ほどだったから、印象に比して語るべきエピソードは少ないのかも知れない。

ポリスが短期間に成功を収めた理由の一つは、孤独をテーマにした歌が多かったからではないか。
Message in a bottleとか、メッセージを入れた瓶が何億本も流れ着いている部分で、パンク全盛期のリスナーは思わず、
(オレと一緒だ!)
という思いでつながったのかもしれない。

村上春樹の小説にも同じことがいえる。
一人で本と向き合っていると、無意識下でたくさんの人とつながっているように感じる。

ウイスキーを少し飲む。
芳醇な香りにクラクラした。