滋養強壮に、ビッグ・リボウスキ

6時前起き。

お粥、納豆、キムチで朝飯。
タッパーにお粥を積める。
1合の米をカップ6杯の水でお粥にしている。
すごい量になる。

9時から仕事。
おおむねいつも通り。
データベース改修をいつにするか、時期について悩む。
早く対処すれば本番前にトラブル対応を済ませられる。
動作も確実に軽くなるはず。
だが、現状そこまで案件がかつかつではなさそうなので、へたに急ぐと仕事を増やしそうだ。
下準備と割り切って改修を進めるのがいいかもしれない。

定時に上がり、昨日と同じく鍋横へ。
早起きと仕事と週末であるということで、とても疲れていた。
稽古場に入り、フランス革命で捕まった貴族みたいな気分で着替えていると、永野さんに「疲れてる」と笑われた。
参加したシアターゲームもさんざんな結果に。

後半中心の稽古。
動いていると徐々に体が軽くなる。
止まると重くなる。
だから、大した疲れじゃないのだろう。
よどみのようなもんだ。

先々週くらいだったか、
「コント風にならないように」
と横森さんに言われたことが、線引きになっている。
キャラを作ろう、というような考え方をしなくてもいいので、普通に芝居を考えていけばよい。
タコの形をしたおかずが目的ではなく、まずウインナーをボイルしろということ。
その上で、タコにしたかったらすればいいし、イカにしたかったらすればいい。
イカなんか、できるもんならやってみろだろうけど。

9時半稽古終了。
眠気を感じた。
新中野から荻窪へ。
サラダ、オレンジジュース、ミックスナッツを買って帰宅。

「ビッグ・リボウスキ」見る。
久しぶりだ。

公開時は儲からなかったが、DVD発売後、熱狂的ファンを生み、カルト映画化したコーエン兄弟の作品。
古谷実マンガの世界観に似ていると思う。
登場人物の設定が特に。

この映画、オレも熱狂的ファンの一人。
とにかく好きだ。
選曲のセンス、夢のシーンにおけるイメージの豊富さ、役者の演技、映像のきれいさ。
誰かと見たい映画ではなく、ゲラゲラ笑ったりしながら一人でじっくり楽しみたい映画だ。
そして、疲れている時の滋養強壮に見る映画だ。熱狂的ファンであるなら。

出演している役者が全員いいというのもすごい。
ミーハーに、熱狂してみたい。
ストレス解消だ。

デュード、ウォルター、ドニー。冴えない三人組。
ジェフ・ブリッジス演じるデュード。気絶する度に見る夢の脳天気さが最高過ぎ。
ウォルターの、なんでもかんでもベトナム戦争に喩え、犯人を「アマチュア」扱いするところ。
かわいそうなドニー。ストライクがとれなかった時の、世にも悲しい表情。
大金持ちのリボウスキと秘書のブラント。
ブラントの鼻ひくひく。
若妻バニー。クラフトワークみたいなドイツ系の誘拐犯。モジモジ君衣装で巨大はさみを持って真顔で走る場面最高。
ポルノ界の大立者、ジャッキー・トリホーン。その登場シーンの演出がすばらしい。なという画面構成!
前衛芸術家、モード・リボウスキ。喋り方。スノッヴさ。
デュードの家の大家。密かにバレエの発表会でデビュー。客の少なさと踊りのしょぼさ。
ボーリングのライバル、ジーザス。ジーザスの喋らない相棒。ボーリングの球の磨き方!
カウボーイスタイルの謎の男。その声! かっこよすぎる。
ファミレスのパートのおばちゃん。いい味。
車を盗んだアホガキ、その母親。ガキの無表情。

よくもまあ、こんなキャストを集められたものだ。
アメリカのショウビズ界の奥深さになるのだろうか。

あと、ホワイトルシアンを飲みたくなる。
カルーアミルクの強いやつ。
飲みながら、CCRとか聞きたくなる。
ベスト盤を持っている。
聞こう。