7時半に起きた。
休日に自然とその時間に目覚めたということは、体が夏仕様に変化したのだろう、と、勝手に思いこむ。
お粥と納豆で朝飯。
DVDデッキがある。
アナログ時代のものなので録画はできないが、見ることはできる。
だが、テレビに接続されていない。
ケーブルを買うか、それとも新しいデッキを買うかで迷う。
テレビは32インチなので、DVDだと画質が荒くなる。
しかし、持っているソフトはDVDばかりだ。
どうするか?
Amazonで値段を調べた。
ハードディスクのついたブルーレイレコーダーは、3万から4万くらいで買えそうだ。
だが、オレが録画する番組は、「5時に夢中!」くらいだ。
ゴジムを、HD画質で録画する意味はあるのか?
夕方、荻窪へ。
「ラーメン二郎」の荻窪店が、1月にリニューアルオープンした。
ずっとシャッターがしまっていたので、てっきりつぶれたと思っていた。
店長が変わったとのことだった。
で、久しぶりに行ってみた。
荻窪店ではなく、二郎自体久しぶりだった。
小ブタを頼んだ。
厨房に綺麗なおねえさんがいて、トッピングを聞いていた。
ニンニク、ヤサイを追加した。
麺は柔らかめだった。
「麺固めで」
と注文する客がいたわけがわかった。
記憶にある二郎よりも、油っこかった。
普通の小ラーメンにすれば良かった。
客層は、二郎に通い慣れた感じの人ばかりで、
「松戸の二郎は」
などと、他店の味を解説する輩もいた。
食べ終わり、お腹を押さえて店を出ると、横断歩道の向かいにいる中学生くらいの女の子と目が合った。
その子は、何の表情も浮かべず、無遠慮とすら感じられる視線でオレを見ていた。
人間を見る目ではなかった。
胃袋いっぱい豚肉を詰め込んだブタ袋を見るような目だった。
オレは目をそらした。
夜中の12時になってもまったく腹が減らなかった。