演じないこと

朝、カネダさんに作業依頼受ける。
その後雑談したら、別現場にスカウトされた。
場所は大崎だという。
今より片道30分以上かかり、それに伴う交通費がかかる。
となると、いくら報酬があがるかだが、なかなかそこまで出してはくれないんじゃないか。
今のところで交渉してみた方が早いかもしれない。

ハヤシヤさん依頼作業を続ける。
ピボットテーブルを見てもらい、データのくくり方を依頼通りに再現。
office2010のピボットテーブルをVBAで操作するのは初めてだった。
列のグループ化がうまくいかず困った。
従来、Label でグループ化の範囲を取得していたが、2010でそれをやると、項目名のセルを選択してしまうのだ。
よって、直接、Rangeでセルを指定し、グループ化処理をすることに。

夕方、高円寺で稽古。
尾池さん田中さん来る。

6時50分過ぎから通し。

前半、雑ではあったがテンポはかなり早かった。
そうなると役者の熱が舞台にこもってくる。
後半は、やはりメロメロだった。
途中、代役を立てなければならなくなり、そのあたりの混乱もあった。

時間は、心配していたほどではなかったが、後半のテンポが良くなったとしても、劇的に短くはならないかも。

タイムテーブルの話を少しして、稽古終了。
帰り道、尾池さんからカラヤンの話を聞く。
全集を持っといた方がいいかもしれないと思った。

10時過ぎ帰宅。

YouTubeで、たけしのフライデー事件記者会見映像を見る。
紳助との対比で考えると、計算がなくひとりで立ち向かってるところが、違いかなあと思った。
顔つきがすごい。
紳助がこういう会見をできなかったのはなぜだろう。
そのあたりが謎だ。
たけしの方が紳助より、俳優としてはるかに上であることは、何かのヒントになるだろうか。
俳優は、おのれと、演じる人格の混淆を、体感する存在である。
今の自分が演じているかどうかにも敏感である。
演じるべきでない時に、演じないことができる。
会見の時のたけしは、演じず、自己をさらけ出すことで記者と対決した。
さらけ出している、というところに、異様な迫力があった。
その姿を見せたことが、たけしを現在の地位にしたんだと思う。
紳助は、俳優ではないために、演じるべきでないときに、演じてしまったのではないか。

演劇とは、演じることだけでなく、演じないことも教えるものではないだろうか?