火の鳥

昨日のコーンクリームスープかき揚げと、ヤマブシタケの炒めもので弁当を作ったら、おかずがスカスカでメインのおかずがなかった。

そのせいというわけではなかろうが、午後は疲れていた。
細かい作業ばかり続けて、目が疲れ、遠くのものが見えにくかった。

6時にあがり神保町へ。
訪れたのは何年ぶりか。
すずらん通りがやたらにおしゃれになっていた。

地下ギャラリーで観劇。
おそらく書泉ブックマート跡地。
教育をテーマにした芝居。
演出家の演技指導場面あり。イデア論の話あり。
上演時間は2時間。
終演後に知恵と話すが、神保町のことを少し喋っただけで終わる。

10時帰宅。
手塚治虫『火の鳥』を読む。
なんだか無性に読みたくなった。
「鳳凰編」を読んだら止まらなくなり、「復活編」「宇宙編」「生命編」と立て続けに読んだ。
「黎明編」「ヤマト編」「未来編」は、角川のハードカバーで持っていたのだが、人にあげたか売ってしまったかもしれない。
残りはすべて文庫で持っているが、もう少し大きい判型で読みたいと思った。
どれが一番好きかと聞かれても、答えるのが難しい。
時間軸でいえば、「未来編」がもっとも未来の話らしいが、そのラストは「黎明編」に繋がっている。
シリーズ全体が輪廻の構造だ。
そして、シリーズ中盤の「異形編」は、それ自体が輪廻の構造をしている。
どのシリーズもヒロインが魅力的だ。
「鳳凰編」の速魚、「乱世編の」おぶう、「宇宙編」のナナ、「望郷編」のロミ、「異形編の」左近介、「太陽編」のマリモ。
どの役も悲劇のヒロインだけど、「火の鳥」は原罪や救済がテーマになっていることが多いから、カテゴリーに当てはめると悲劇ということになってしまう。
苦手、という人も結構いるらしい。
人それぞれだからな。