「やすらぎの郷」が面白い

妙な不眠現象続く。
昨夜は12時半に床についたが、なかなか寝付けなかった。

朝、昨日作ったカレーと玄米粥食べる。
カレーの具材は余った挽肉とタマネギ人参と大根。
大根はじゃが芋の代わり。
一晩経つと味が染みこむので、スープカレーの方が合う。

掃除と台所の片付けをし、余ったカレーと玄米粥を冷凍庫にしまった。

昼、「やすらぎの郷」見る。
オープニングやCMを除くと、ドラマの時間はおよそ15分。
NHKの連続テレビ小説とほぼ同じだ。

先週実家に帰った時に見て、あまりにも面白かったので、ネット放送で過去分をすべて見た。
第一週目は、妻に死なれた脚本家・菊村栄(石坂浩二)が、住み慣れた善福寺の家を手放し、無料老人ホーム「やすらぎの郷」に入所するまで。
第二週目の先週から、舞台がやすらぎの郷になった。
脚本は、毎日手を変え品を変え、飽きさせない工夫がされている。
テクニックを大盤振る舞いして遊んでいるかのようだ。

死んだ大御所俳優の孫から、横山大観の絵を形見分けで譲ってもらった八千草薫。
作者がなんと横山大観。
有名な作品の下絵ではないかと推定する石坂浩二。
ここまでが先週。

昨日の回を見ながら時間を計ってみた。
ドラマが始まるのはオープニング後、2分35秒あたり。

2’35
二人で部屋に閉じこもっているので、加賀まりこと浅丘ルリ子が心配して入ってくる。

4’11
加賀まりこの喋り方がキツイと注意する薫。

5’15
薫「この絵はね、海千山千の…」
浩二「海千山千じゃありません、あの、海山十題という、横山大観の有名な作品があって…」

6’00から7’00
下絵を見て、やいやい言うまりことルリ子。

7’25
薫「この絵ね…一枚が…」
まりことルリ子に気を持たせておいて、
薫「おいくらでしたっけ?」
と軽く外す。

7’30
浩二「10億から20億はします」
まりこルリ子「なんですってえ!」
の呼吸。

8’00から8’35
お孫さんは絵の価値がわかっているのか?たぶん知らないだろう。
ならいただくわけにはいかない。それとも黙っていただいちゃうべき?
大いに葛藤する薫の場面が、30秒ちょっとで描かれる。

8’49
薫「あなた表で、張ってて」
張ってて、の、言葉の、場違いな感じのちょうど良さ。

9’00から11’00
亡くなった大御所俳優と、関係があったのか問い詰めるまりことルリ子。
まりこ「姫、ここ、大事よ。ほんとに何にもなかったの?」
薫「ありませんよ」
まりこ「触られたことも?」
薫「触られたことは…ないわけじゃないけど…」
まりこルリ子「どこ?」
薫「おいど」
おしりの、品のある言い方。

11’40まで、認知症が進んだ大御所俳優が、自分のことを、つき合ってた祇園の方と思いこんでいたと話す薫。
薫「もそっとそばへ寄れって。それで」
まりこ「撫でられたの?」
薫「うん…まあね」
ルリ子「それで、姫の方も触らせた?」
薫「だって、長くないんだもの。お気の毒じゃない」

12’00から1分、ルリ子による、生半可な知識をひけらかした浩二が悪いトーク。
13’00から、まりこルリ子による、薫への、絵をもらうべきトーク。

今日は、孫が入ってきて、居合わせたまりこルリ子が話のそらすものの、意志を貫く薫の女っぷりが、見応え十分だった。
昨日と今日合わせて30分。
舞台の、ひと幕分だろう。
一日分は、ひとつのセットで放送されることが多いが、それだけ会話の面白さが重視されているということでもある。
シルバー向けドラマだから売れた、という論調の記事が出始めているが、このドラマについては、面白いから売れたが正しい。
そもそも倉本さん自身、制作発表会見で、視聴者を老人には特定しておらず、若い人が見ても面白いドラマを作るつもりで書いたと言っている。
他の局が、これは売れるぞと思ってシルバー向けドラマを大急ぎで作ったとしたら、劣悪極まりないものになるんじゃないか?
そういうのに出させられる俳優さんこそ災難だ。

1時半、自転車で荻窪方面へ。
一年ぶりにラーメン二郎に入った。
綺麗な女店員さんは健在。
たぶん彼女の存在が、二郎荻窪店を他の二郎とは違う存在にしているのだろう。

小ラーメンを頼んだ。
去年、小豚を食べて後悔したのでそれにしたのだが、今回も途中から後悔した。
量ではなく、スープのしょっぱさにだった。
左に座っていた客はジロリアンらしく、慣れた感じでつるつる食べていたが、ラーメン好きだがジロリアンではないオレには塩分がきつく感じた。
たぶん、ニンニクを入れたことで、より辛くなっていたんだと思う。

麺は食べたがスープは残した。
今のオレには、飲み干す資格はない。

過去日記より。
初めてラーメン二郎に行った時のこと。
1995年10月16日(日)

昼の1時に吉祥寺へ行き、ラーメン二郎へとなだれ込み、にんにくのきいたラーメンを食う。
とてもうまいラーメンで、しかも安かった。
その後劇場入りしてから、しっかりと歯をみがく。
しかしにんにくのにおいはそんなことで消えはしなかった。
本番が始まりダンスのシーン辺りから、劇場全体にあの独特の匂いがたちこめはじめる。
原因は我々の汗にあるらしい。

出演していた男優連中でわーっと行ったのだったな。
サイテーだな。

ジョナサンへ行き、7時まで仕事関係の雑事と、読書。
帰宅し、風呂に入り、ドラクエ8を30分やる。
『ローマ人の物語』を読んでいるせいで、ドラクエの世界観が古代地中海世界と似たようなものに感じられ、没入しやすくなっている。

二郎が腹にずっと溜まっていたので、夜はブロッコリともやしだけ食べた。
明日からしばらくファスティング。