負荷と稽古

朝起きると少し憂鬱だった。

2008年6月のブログを読み返す。
仕事の負荷と、芝居の稽古について書いてあった。
読み返すまですっかり忘れていたが、あの頃感じていたプレッシャーは今以上だった。

過去の自分に励まされているかのように、気合いを入れ直す。

昼、神田から淡路町のあたりをぶらつく。
「栄屋ミルクホール」を見つけた。
何十年も前から、ラーメン本の常連だった店だが、今まで一度も行ったことがない。
バイク便をやっていた頃なら、靖国通りからすぐなのだから、機会はあったはずだ。
だがなぜか、一度も行かなかった。
近いうちに行ってみよう。

神田明神の祭りがあるらしい。
法被を着た地元の人が雑談していた。
その口調がさり気なく江戸前だった。

駅ガード下の「一軒酒場」で、カツ丼を食べる。
前来たときは、ご飯の量にびっくりしたものだが、まともな大盛サイズに変わっていた。
暑かったこともあり、たんまりと汗をかいた。

夕方、雨が降る前に帰宅。

明日からマグ不足の稽古が始まる。
いつもより早めのスタートになる。

去年は時間が足りずに苦しんだ。
そのため、本公演は笑里の協力で、時間が長めに取れる稽古場を借りた。

今回は、俺自身の時間配分が全く読めなかったため、期間を長めにした。
集中して一気に作ろうとして、その一日一日に時間が割けなかったら、えらいことになる。

マグ不足は、失われた記憶をとっかかりにして作ろうと思っているが、どういうものになるのかまったくわからない。
本公演は今回の延長上にある作品にするつもりでいる。
もしオレがマグを旗揚げしなかったら、どんな人生を送ってきただろうと考えたことがきっかけになっている。
今年、色々あるからこそ、そんなことを考えたのだ。

でも、花見の席でなべさんと話した時、
「過去三公演が、人生三部作だったので、次回は違うのやります」
と言ってしまった。

どうなっていくのだろうか。
明日は顔合わせだ。