8時起き。キャベツとさば水煮食べる。
昼過ぎまで瞑想。
4時、新宿へ。いつも見落とすコーヒー屋でアイスコーヒー飲む。
5時半、新高円寺へ。
阿波踊りが始まったばかりで、青梅街道の北側から祭のざわめきが聞こえた。
近所に住んでいるのにまだ一度も行ったことがない。
去年も終わり際にチラ見しただけだし。
川名肉店で焼き鳥と唐揚げとポテトフライを買い、ドラッグストアでシングルモルトのウイスキーを買った。
6時過ぎ帰宅。
映画「飢餓海峡」観る。
内田吐無監督作品。
出演は、三國連太郎、伴淳三郎、左幸子、高倉健。
昭和40年公開。
この年、「網走番外地」が公開され、健さんは一躍、東映のドル箱スターにのし上がった。
以降、脇役の健さんはあまり見られなくなる。
「飢餓海峡」は健さんのキャリアにおいて、分水嶺となっているのだ。
主演は三國連太郎。当時40代の前半。
取り調べでしらばっくれる時の芝居が秀逸。
いけしゃあしゃあとして卑屈でなく、大物っぽさを漂わせ、手強い奴という印象を見るものに与える。
伴淳は東宝の駅前シリーズのような珍演をまったく見せず、田舎の刑事を泥臭く、けど飄然とした様子で演じている。
左幸子は、かつて関係した男の顔を新聞で見つけ、わざわざ訪ねて行く場面の健気さと哀れさがたまらなかった。
この三人の芝居に比べると、健さんの芝居は見劣りする。
そう見えてしまう役柄で、若手の助演者だ。
しかし職業俳優として、実にきちんと芝居をしており、演じる技術が見えやすい。
内田吐夢は演技における高倉健の師匠だが、「飢餓海峡」は健さんの、内田学校卒業作品といっていい。
見終わってしばらくしても、ラストの青函連絡船場面が、網膜に焼き付いていた。