半チャンラーメンの時代じゃないのか

8時起き。お粥と大根おろしで朝飯。外は雨が降っていた。窓は曇っていて、見るからに寒そうだった。11時までゴロゴロして、風呂に入って汗を流す。上がると雨はやんでいた。セブンで冷凍のチャーハンとカップの醤油ラーメンを買ってきて食べる。

その組み合わせにしたのは、神保町のラーメン屋「さぶちゃん」が閉店したというニュースを一昨日知ったからだ。半チャンラーメンで有名な店。オレが20代の頃は行列が出来る店だった。
そう何度も食べたわけじゃないが、うまいから行列が出来ていたわけじゃなかった。ラーメンと半チャーハンを、安い値段で食べ、お腹をいっぱいにするという一連の流れが、満足感を与えてくれたし、オヤジさんのたたずまいには風情があって、暖かい気持ちになれた。

半チャンラーメンは炭水化物の倍がけなので、今の時代にそぐわないのだろう。「カレーライスは最悪ですよ」と知り合いは言っていた。ご飯に加えて、カレーのソースは小麦粉を使っているからだ。
でも、カレーライスなんて毎日食うわけじゃない。半チャンラーメンもしかり。食いたいと思ったら、心を裸にして食らいつかねば。高円寺の「タロー軒」なんて、ラーメンと半カレーセットがある。半ラーメンとカレーセットもある。オレはそっちが好き。食おうと思った時は、大いばりでがっつり食う。

夕方、サミットで買い物。生牡蠣買う。

例によって大根おろしで洗った生牡蠣を、タバスコで食べた。そもそもタバスコは牡蠣ソース用に作られたものという説もある。酸味と辛みが口の中で海の味と混ざる感じは、確かに絶品。もともとオレはタバスコ好きで、公演が終わると一人打ち上げと称して、カニ缶に振りかけて食べていた。牡蠣とカニ、種類は違うがどちらも海のものだ。オレは間違っていなかったということだろう。

安いステーキ肉も買ったので、牡蠣を食べてから焼いた。焼き方は、以前海外の動画でやっていた方法。強火にして30秒ごとにひっくり返しながら3分焼き、5分休ませる。休ませた間に染み出てきた肉汁はフライパンに入れてソースにする。
そこそこうまく焼けた。安い肉はミディアムとウェルダンの間くらいを目指すといいんではないか。

ガスレンジの掃除をした。取り外し、レンジフードを外し、シートを取り替える。やってみるとそんなに面倒じゃなかった。レンジフードは新しいのを買ってない。ドラッグストアに売っているが、もっといいのがネットで探せるんじゃないかと思って買わなかった。

黒澤明「悪い奴ほどよく眠る」観る。西村晃の芝居を堪能。不条理に翻弄されるさまが、実にいい形になっている。カフカ作品の登場人物みたいだ。

西村さんといえば。

西村晃・渥美清・曽我廼家明蝶・金子信雄
『散歩する霊柩車』より

渥美清との絡み、ゾクゾクする。