朝はもやし。昼はベーコンエッグを食べた。
一日、炭水化物を抜いただけで、体重が3キロ減った。
筋肉にくっついていたグリコーゲンが燃やされたのだろう。
夕方、風呂に入った。
のぼせるほど長く入ったわけではないのに、上がって立ち上がるとめまいがした。
去年の暮れ、本公演の仕込み二日目と同じ感じだった。
拭いても拭いても汗がとまらなかった。
5時に家を出る。
自転車で阿佐ヶ谷へ。
駅に着いても汗は止まらなかった。
ミネラルウォーターを1本飲んだ。
国分寺に着いた頃には落ち着いていた。
6時に細田くんと待ち合わせ。
南口の「翔」で、マグ不足チラシの打ち合わせをしつつ飲む。
店のマスターと細田くんは、行きつけのカフェ「クライブ」での客仲間らしい。
「クライブ」は2回行ったが、国分寺カルチャーのサロンみたいになっていて、居心地が良さそうだ。
鴨のたたき、炭火焼き、カジキの刺身、だし巻き卵、季節野菜の天ぷら食べる。
おいしいし、落ち着く空間。
学生時代の話になる。
細田くんはかつて、有名劇団の小道具をやっていたことがある。
その劇団の稽古場が森下にあり、偶然同じ時期にオレも、ある公演の雑用として稽古場についていた。
「他に小道具のチーフがいたんてすけど、途中から来なくなって、やってくれる? と言われて、やることになったんです」
「その頃はどこ住んでたの」
「小金井です。ラーメンショップの隣」
「あらら。そりゃまた、メタボトラップみたいなロケーションだ」
「送風口、目の前でしたから。よく食べに行きましたよ」
「その頃、授業は?」
「行ってません」
「だよね」
「他に、中野と、別のところでもバイトしてましたし」
「小道具だけじゃなかったんだ」
「中野ではデザインやって、他のとこは、サークルの先輩から紹介されてプログラマーやってましたね」
「なおかつ、小道具スタッフ?」
「授業なんて出られませんよ」
「その頃の細田くんは、一体、何になりたかったんだろう」
「でも、その時の経験が、全部今の仕事に繋がってますよ」
「物作り、デザイン、プログラミング、ああ、なるほどねえ」
野球の話になった。
「オレは最近、野球を全然見てなくて、今の選手のこと全然知らないんだよね。だからこの前のWBCも、まったく」
「見なかったんですか?」
「ニュースで勝ち負けは知ってたけど。あと、3月まで仕事が忙しくて。日本、ずっと勝ってたんでしょ?」
「最後、アメリカに負けただけですよ」
「アメリカ優勝して、よかったんじゃないかな」
「選手が出たいと思う大会になりましたよ」
「今年は、中日、どうなんだろう」
「今日はどうでした?」
「引き分け」
「勝ってたのに」
「ドラゴンズに、魅力を感じなくなってるもの」
「セリーグはどうも…パリーグは面白いですけど」
「そうだね。パリーグの方が面白そう」
細田くんは、楽天の球場Koboパーク宮城には、まだ行ったことがないという。
それ以外は大体行っているそうだ。
「大阪ドームは見づらいですよ。柱が目の前にあって、試合が見えない席があるんです」
「そりゃひどい。ちなみに、一番いい球場だなって思ったのはどこ?」
「グリーンスタジアムですね」
「おー、オリックスだ」
「近鉄がなくなって、バファローズになる前ですよ。見やすくて芝生もきれいで、気持ちよかったなあ」
9時半に店を出る。
10時過ぎ帰宅。
マグ不足、男がオレ一人という設定を生かしたものになる予定。
12時過ぎ、寝台に横になると、動悸がした。
体調のせいなのか?