俺世代

8時起き。6時にいったん起きたが二度寝してしまった。涼しかった。早く暑くならないかと思う。

気分は昨日と同じくどんよりとしていた。それなのに知りたくないことや見たくないものを見たりした。当然気分がいいはずはない。タイミング悪過ぎ。どんよりした気分自体が、どんより情報を引き寄せたり、自分をそっちに近づけることがあるのかもしれない。

9時過ぎ、コンビニでコーヒーとサンドイッチと納豆巻きの朝食食べる。気分は上がっていなかったが、ダメージを受ける感じもなかった。まあ仕方ねえという気分だった。

9時半から仕事。先週入ったSさんとルーティン作業をする。同じことを先月、オレはKさんから教わったばかり。そして昨日から新しくYさんという人も入った。にわかに人が増えた。しかしもともと沢山人はいたらしいので、元に戻ったことかと思う。

Sさん、外房線の鎌取から通っているとのこと。以前働いた現場で一緒だったIさんを思い出す。彼も鎌取から新宿に通っていた。さかもっちゃんという同僚と三人でカラオケに行ったこともあった。四年前の六月だ。仕事の後、モテないオーラをまき散らし、居酒屋で飲むことなくカラオケに直行し、3時間歌いまくった。なぜかすごく楽しかった。

そのさかもっちゃんと、連休中カラオケに行こうということになった。焼肉からカラオケ。肉と歌。「Iさん誘ってみたら?」というやり取りもした。その次の日の今日、Iさんと同じ駅から通う人と仕事で一緒になるのは、意味のある偶然だろうか? しかも鎌取なんて。

午前中、スケジュールとテスト仕様書をどうするか考える。元ネタがどこにもないので一から作らねばならない。

昼、コンビニでカップヌードルとサンドイッチ食べる。

筒井康隆『串刺し教授』読了。1983年から84年にかけて文芸誌に掲載された短編集。長編『虚航船団』を完成させた時期と重なっており、脳の引き出しをぶちまけて、そのまま言葉にしているような短編が多く、混沌の度合いがものすごい。「春」「妻四態」なとば、声に出して読むと面白い。「串刺し教授」で描かれた都市は、安部公房作品を思わせる。

午後、やる気がでず困った。4月のこの時期は、そういう季節なのだろうか? 去年はちょうど今日、鬼怒川に写真を撮りに行った。その前の年は、その前の年は、と、延々記憶をたどってみたが、4月の4週目は大したイベントがないことが多いようだ。新学期に慣れ、飽きてきて、連休を心待ちにする時期といったところか。

母校の校歌がテレビで紹介されているのをYoutubeで見つけた。歌うのが難しい校歌ということらしかった。映像に校舎が映ると、その場所の記憶が鮮明に蘇った。卒業してから何十年も訪れたことはないのに。
進学校だが東大京大レベルではない。昔は学年に一人か二人はいたが、最近はその次レベルの大学進学に特化しているようで、早稲田慶応あたりの合格者数は俺がいた頃より多い。大学進学率は高く、おなじ学区に住む、中学生くらいの子供がいる人妻なんかに「おれ、あそこの高校なんです」なんて言うと、それまでの害獣扱いがうって変わる。声に艶が出たりなんかして、ンまあとか、あらンとか、頭良いんでございますのね、とか言い始める。
その高校、いい思い出はそんなになかったのだが、高校のせいではない。自分のせいだ。にもかかわらず、うだつの上がらない日々を送ったのがその場所であるという記憶のため、母校愛に目覚めるということはついぞなかった。

高校時代以前の友達とはすべて連絡が途切れ、もし同窓会があってもお互いに「だれ?」みたいな感じになるだろう。しかし、それは俺だけのことではなく、同学年全体にいえるようだ。同窓会の機関誌が実家に届いても、同世代の誰かの名前が載ったことはほとんどない。一つ二つ上か下の学年はたまに投稿者として名前が載るのに。

学年の弱さ、とでもいおうか、俺の学年はどうも、ぱっとしないことが多かった。試合に負け、コンテストに落ち、タバコやシンナーや万引きは見つかるという。

25歳の時、飲みの席で同い年の知人が「うちらの学年は穴だから」と言った。「上には誰それがいて、下には誰それがいる。でも、うちらの同学年でメジャーな奴、いねえじゃん」
その場で考えてみたが、悪役女子プロレスラーひとりしか思いつかなかった。

バブル世代ではなく、ポストバブルでもない。バブルを味わうことはなく、指をくわえているうちにきらめきは後方へ過ぎ去り、パーティー会場の床に散った紙吹雪を地味に掃除している、そんな世代だなあと、20代の頃は思っていた。
だからといって、もっと早く生まれても、上手く生きられたとは思えない。貧乏は恥ずかしいという時代。あのまま続いていたら、とても芝居なんか続けていられなかっただろう。
たとえば、19歳の12月、大学一年生の時、主役で舞台に立った。でも、バラシは5時間以上かかるわ、ボヤ騒ぎはあるわ、ずっとジャージでそのまま打ち上げだわ、飲んで数十分で酔い潰れて翌朝まで起きないわ、起きたらクリスマスイブだわ、他の大学生はパーティーだデートだスキーだとねるとん紅鯨団の素人みたいに青春を送っているのに俺にはなんの予定もないわで、その地味さ、暗さに、やめたいなあと思ったものだ。

午後、頑張ってガントチャートをこしらえる。テスト仕様書はラフなものを作った。元からあったツールの、新しく追加した機能の部分をテストすればいいと思うのだが、要件定義書もないので、あるべき姿がわからないのはどうしようもないが。

水耕栽培のきゅうりが実をつけ始めた。トマトは、第一花房の花がそろそろ咲くかという具合。結実はきゅうりの方が早い。実をつけてからどのくらいの時間で大きくなるのか、栽培は初めてなのでわからないが、3週間と見積もっても5月半ばには1本目が収穫できる。

定時あがり。20分で帰宅。雨には遭遇しなかった。じめじめしていて、シャツが汗で湿っていた。すぐ風呂に入った。買い物に行き、焼き豚、チキン買う。雨が降ってきた。
きゅうりの成長について調べる。実り始めると早く、夜の間にも大きくなるらしい。そのため肥料と水は欠かせないとのこと。水耕だから水の減りに注意しないといけない。容器は45リットルあるので、大きく育つまでは容量に不安はない。

近藤真彦のことをネットで検索した。なんで? わからない。おもいつきだ。「子供の頃、マッチってすげえ人気あったな」と思い、いつ頃がピークだったのかを検索したのだ。ドラマ「ただいま放課後」がヒットした。毎週見ていた。1部から3部まであったが、マッチが出るのは2部までだった。中村雅俊主演「ゆうひが丘の総理大臣」と色合いが似ているドラマだが、70年代ではなく80年代という感じだった。今見ると恥ずかしいだろうが、青春はそもそも恥ずかしいものだ。ゆえに真実であるよなあと思いながら、短いOP映像を見終えた。
で、次に金八先生が気になった。マッチのことはすでに頭になく、加東優の出た第二シリーズ。あの場面この場面が見たいという欲求に従い検索した。卒業式前の暴力。前編後編。前編が終わって「人として」のインストが流れ、スタッフロールを眺めた時の狂おしい待ち遠しさをよく覚えている。こういう神がかった回は、TBSが公式チャンネルで無料公開すればいいのにと思う。俺ら世代はかつて、再放送を何度も見ることで、記憶のブラッシュアップをしてきた。
警察署場面の赤木春恵さんの芝居が好きだが、加藤たちの逮捕を指揮した刑事役の役者さんも気になる。時代劇とかで悪役をやっていそう。ああいう芝居をやってみたいなあ。

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