なるようになれ

6時に起きた。寝足りないような気がした。外に出ると地面が濡れていた。近くのそば屋の前までなんとなくフラフラ歩いて家に戻った。

『夢の木坂分岐点』読了。ラストの心理劇ワークショップシーンは、演劇のエチュード稽古とそれほど変わらないように思える。主人公の中畑が、自身の影であるヤクザに斬られるラストは、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』における「世界の終わり」と同じように、肉体的な死を意味しているのではないと思う。死ってなんだ?

7時前だった。まだ寝られると思い、ベッドに横になった。

夢を見た。
移動教室の夢だった。どこかへ着いて、そこで泊まろうとしていた。教師が三人いて、中年女性の教師が「寝るところはここ」と言った。すると、バスの背もたれを巨大にしたようなものが、目の前の床からせり上がり、覆い被さってきた。壁を背にして座っていたので、背もたれが壁に被さると、三角のスペースができた。膝を丸めていたので寝苦しかった。他のクラスの女子は大丈夫かなと思ったところで目が覚めた。

移動教室は小学六年生の時に行われた。修学旅行のようなイベントだった。江戸川区は日光にそれ専用の施設を持っていて、小学五年生は林間学校として、六年生は移動教室として、区内のガキどもを強制的に送り込んだ。
林間学校は八月に行われた。お盆の前後だった。移動教室は六月だった。梅雨のど真ん中に、天気の移ろいやすい山の中で行われたものだから、二泊三日のうち初日と二日目はずっと雨だった。そのため、どこにも「移動」することはできず、我々は一日中、持ち寄った携帯ゲームばかりしていた。
三日目も雨だったが、いくつか、滝を見てお茶を濁したような記憶がある。東京に帰ってきたら、からっと晴れた。解散する前に校庭に集合した。朝礼台に立った校長は言った。
「終わりよければすべてよし」
よくねえよ、と、およそ100名強の十一、二歳たちは、心の中でツッコミを入れた。

校長先生は筆が達者で、児童それぞれが選んだ好きな言葉を、毛筆で色紙に書き、卒業する時に送ってくれた。
夢、努力、勇気、根性、そんな言葉が並ぶ中、自分が選んだ言葉は。

「なるようになれ」

なんでそんな言葉を選んだのか、まったく覚えていない。色紙はずっととっておいてある。気に入っている。

昼、フォルクスへ。サラダをたくさん食べた。ランチセットは、日替りとパスタセットの二種あるが、日替わりをライスなしで選び、パン、スープ、サラダを食べるのが賢い使い方だと思った。ライスはふつうのご飯だが、パンは、焼きたてのクロワッサンとか食べられる。

自転車のブレーキの鳴きがひどかったので、直そうと思い、食後、ブレーキパッドを調整しようとしたが、持ってきた六角レンチのサイズが違っていてできなかった。

自転車のブレーキを、キキー! と鳴らせ、「たまむすび」を聞きながら帰宅。
ピエール瀧の、36時間睡眠の話が面白かった。年に一度そういう時期があるという。わかる気がする。

思いがけぬ人からメールがあった。読んだ瞬間、これをやらずにどうすんだ、と思ったので、すぐに返事をした。

雨が降りそうで降らなかった。走りに行けそうで行けなかった。汗をかくためだけに風呂に入った。

夕食にマルシンハンバーグと、豚もも肉の焼肉と、セブンイレブンの冷凍お好み焼きを食べた。

12時就寝。