戦争と平和の登場人物番付

7時半に起きて、ネギチャーシュー丼を作った。細切りチャーシュー、長ネギ、ラー油大さじ1、醤油小さじ2、豆板醤小さじ1で和えるだけ。丼がパイナップルをカットしたやつで使用中だったので、小さいお椀で二杯分食べた。

午前中に配達が二つあったので家から出られなかった。10時台に本人確認郵便が届き、11時台にAmazonの配達が届いた。
Amazonから届いたのはランニング用のウェアと水槽ヒーターだった。種類のまったく違う二つが一つの段ボールに梱包されていた。奇妙な眺めだったが、以前のように別々に届くよりは、資源と配達時間の節約になる。

配達を待っている間に、昨日録画したドラマを見た。

安田顕主演の「夜警」
交番勤務の新人巡査が殉職した。彼はなぜ死ななくてはならなかったのかを、先輩が回想していく。
新人は、初めは一生懸命やっているようだったが、そのうちボロが出てきて、警官には向かないのではないかと思われるようになってくる。しかし安田顕演じる巡査は元刑事で、かつて叱責した新人刑事が、失意のうちに警察を辞め、自殺してしまったことがトラウマになっている。
新人巡査は交番で留守番をしている時、不用意に銃を出し、撃つふりをして遊ぶ。彼が警官になったのは、銃が好きだったからなのだ。引き金に指をあて、隣の工事現場の作業員に狙いをつけていると、薬缶が沸騰する音がする。それに驚き、発砲ししまった。弾は作業員のヘルメットをかすめただけで済んだが、一発でも撃ってしまったら退勤時の確認で発覚しタダではすまない。
彼は隠蔽のために一計を講じた。交番にやってきて、亭主が自分を殺そうとしているとヒステリックに訴えてきた女性のことを思い出し、亭主に電話をかけ、妻が交番の人間と浮気をしていると告げる。激怒した夫は刃物を振り回して暴れ、交番に通報がいく。
現場に駆けつけた彼は、不注意に撃ってしまった時の薬莢を地面に落とし、続けて、逆上し向かってきた亭主を撃つ。しかし、刃物を持った亭主の勢いは止まらず、彼は首を切りつけられ、殉職する。

いいドラマだった。画面にフィルム風のエフェクトがかかっていた。エフェクト自体はフィルム風ではないのかもしれないが、ビデオなのにフィルム風のような感じがした。

11時40分に家を出た。永福町から井の頭線で明大前へ行き、京王線に乗り換え、北野で降りた。初めて降りる駅だった。
マックでテキサスバーガーを食べた。想像していた通りの味だった。チーズもソースも味が濃く、その二つの味しかしなかった。

ワタナベさんと夕刻まで打ち合わせをした。雑談して検討し、また雑談して検討した。雑談は結構重要だとも思った。
大学を卒業する直前に「断末魔の轟木氏」という芝居をやった。その芝居をワタナベさんは見ていた。ラスト近くの「寒いっすね」というセリフが強く印象に残っているという。
再演を2000年にやって、さらに、要素を絞って短編にしたのを2012年にやった。しかしそのセリフはもうなかった。なぜ削ったのかというより、なぜ書いたのかを覚えていない。登場人物が、書くように仕向けていたセリフだったのかもしれない。

書いた言葉が誰かの中に残ってくれていると嬉しい。しかし、いいセリフを書いたぜと、真夜中に自己満足の繭の中で踊っていても、特に反応はないことの方が多い。
むしろ、人の中に残るセリフは、書いたことを忘れるくらい無意識に書いたもののであることがほとんどだ。
そういうセリフは、意図して書けるものではないのだ。意図して書こうとしている姿を想像すると、なんだか醜い。

6時半帰宅。無限キャベツとししゃもを食べた。

読む本がなくなったので本棚から『戦争と平和』を抜き取った。覚えているだけでかれこれ8回読んでいるので、人間関係を頭に入れる必要はなく、好きな映画を見返すように読むことができる。自分の中では、「機動戦士ガンダム」と同じフォルダーに入っている。読み返すと、すでに知っている場面が、頭の中で、映画版アニメ版になって再生される。楽しい。

主要人物を把握すると読みやすい。

【横綱】
ピエール ナターシャ アンドレイ公爵
【大関】
ニコライ 公爵令嬢マリア ソーニャ
【関脇】
ドーロホフ エレン
【小結】
アナトーリ デニーソフ

ドーロホフが好きなので、大関になってもらいたいが、正当派の相撲ではないので難しい。エレンとアナトーリは場所ごとに入れ替わる印象がある。
ニコライは本来横綱であるべきだが、何かが足りない気がする。ソーニャも、ニコライと切磋琢磨して横綱になるかと思いきや、欲がないため、マリアの台頭を許してしまう。
横綱三人は文句なし。初めはピエールとアンドレイ公爵の二強と思ったが、ナターシャがぐんぐん力をつけ、最終的には大横綱になった。
デニーソフは、小結より上に上がったことはないが、息の長い活躍をし、幕内在位場所数は長い。
優勝回数はピエールが最も多い。次にナターシャ、次にアンドレイ公爵。
ニコライとアンドレイ公爵は同じくらい優勝しているのに、番付が違う。大関貴ノ花と横綱輪島のような関係だ。
マリアは、まさか大関に登り詰めるとは思わなかったが、親方のボルコンスキイ老公爵が亡くなり、ニコライとの出会いで開花した。逆に、ニコライがいたから輝いていたソーニャは、マリアに役割を譲ることになる。
ソーニャも好きな力士だった。立合いから左四つ右上手に組むと強かった。しかし、かちあげたり張り手をしたり、格闘技色の強い相撲をするナターシャが横綱になった。
御嶽海は今日勝って5勝目。名古屋場所の時のような勢いがないのは、先場所、白鵬との相撲で完全に敗北したショックを引きずっているのではないか。あの一番で、御嶽海は時代をひっくり返さねばならなかったのだが、できなかった。
今見返すと、膠着している時に白鵬が、御嶽海の足をちょんとつついている。そのあと御嶽海が動き、そこで上手が切れ、白鵬に押し出されてしまった。
あれで、緊張の糸が切れた。
今場所の御嶽海の調子が良くないのは、白鵬に意趣返しができないためだと思う。秋場所の一番をやり直さないと、前に進めないのだ。