サルトル『蝿』読む

6時過ぎ起き。朝飯にトースト、明太子のコロッケ、メンチカツ半分を食べた。
二度寝せず自主練をしてから稽古へ。理論説明か長かった。

ドラッグストアに寄り、米を買って帰宅。

昼飯に、ご飯、辛子蓮根のコロッケ、メンチカツ半分、納豆、大根のぬか漬け、味噌汁。

午後、走りに行こうかと思ったが、夕方から本読み会があるのでやめた。

3時過ぎに家を出る。
池袋へ。先日母から預かったVHSのダビングを業者に依頼する。

丸の内線で後楽園へ。4時半着。本読み会は5時半からだった。少し早いが夕食をとることにして、春日近辺をうろついた。『とんかつせんごく』は準備中で、有名なラーメン屋『烈士洵名』もまだやっていなかった。時間つぶしができれば良かったので、『日高屋』に入り、野菜炒めと小チャーハンを食べ、生ビールを飲んだ。

5時半、本読み会へ。
本日のテキストはサルトルの『蝿』だった。ギリシア劇『オレステイア』を下敷きに、アガメムノンの死後、故郷へ帰ってきた息子オレステスの復讐劇を再構成したような内容。

長台詞が実に多かった。その饒舌はあたかも、戯曲執筆当時のフランスの現状を、『オレステイア』に見立て、カフェで哲学的に論じているサルトルの口調の如し、ではないかと思った。当時のフランスはドイツ傀儡のヴィシー政権下にあり、この舞台を見た人は、ごく容易に、これは『今』を批評している劇だと感じられたことだろう。
1940年代のフランスを想像しながら、作品が評価された要因を「なるほどねえ」と解ることはできるが、それなしで読んだらつまらないということではなかった。ユピテル神が登場することにより、悲劇に対し、なんともユーモラスな見え方が提供されているからだ。
この神様を喜劇俳優が演じたら大変面白いだろうと思った。植木等ではなく谷啓で、志村けんではなく加藤茶で。加藤さんはギリシャ神話の神々みたいな扮装が似合うと思う。伊東四朗、三宅裕司が演じているのを想像してもゾクゾクする。
そうやって、現状への悲憤慷慨と思わせつつ、笑えちゃってしまう舞台になりうるとしたら、したたかな劇になるよなあと、後半のユピテルさんのシーンを読みながら思っていた。

10時半帰宅。今日は暖かかった。上着を着ていると暑いくらいだった。2月15日なのに、地下鉄で冷房が効いていた。

ハイボールと梅酒を飲んだ。明日の天気を調べると、どこもかしこも雨だったので、走る予定はなし。

何時かわからないが、酔って就寝。