『罪と罰』圧巻の第5部

朝、クロスバイクで現場へ。日曜に点検してから初めて乗った。やはり速い。

しばらく触っていなかったツールの、関数表を作成する。フォームの遷移図を書くより、フォームごとに実行される関数やプロシージャをまとめた方が、自分にとって復習になると思った。

その作業をしつつ、時折通常の仕事をする。

昼、コンビニ食。糖質制限を始めてひと月半経ち、さすがにゆで卵やチキンにも飽きてきた。

午後、関数表作りの途中で若干忙しくなり、業務をフォローする。

6時にあがり、成城石井でブリーチーズを買う。

7時過ぎ、実家へ。
夕食に、中身を餃子の具にしたオムレツ食べる。

自室にいると、窓を開けていても風が入ってこず、大変蒸し暑かった。リビングの窓を閉め切っているからだった。
両親が寝てから、リビングの窓を開けた。とたんに、淀んでいた空気が動き出し、外から心地よい風が吹き込んできた。

『罪と罰』読む。
第5部。カテリーナ・イワーノヴナの差配で葬式が営まれるが、予想通り最悪の展開になる。そこへ、陰険官吏のルージン登場。ソーニャが自分の金を盗んだと皆の前で暴露する。しかし、後からやって来たレベジャートニコフが、それはルージンの悪だくみだと証明。ルージンは皆から散々罵倒され、NTTドコモ5Gサービスのようなスピードでペテルブルグから遁走。かわいそうに、ソーニャは、自分は誰からでもいかようにも傷つけられ得ることを知り、ショックを受けて住まいに戻る。そこへラスコーリニコフ。彼は、自分が金貸し老婆と、その妹リザベータを殺したと告白する。「どうしてあなたは、そんなに自分をだめにしてしまうようなことをしたの!」ソーニャは叫び、ラスコーリニコフを抱きしめる。続く彼の告白を聞きながらソーニャは言う。「ああ!苦しいのねえ!」

そして、十字路にひざまずいて接吻しなさいという、あの有名なセリフが続く。

そのあと、カテリーナ・イワーノヴナが発狂し、往来で子供たちに歌を歌わせるうちに吐血し、亡くなってしまうが、彼女の葬儀費用と、子供たちの引取先の世話を買って出たのが、スヴィドリガイロフだった。

第5部は圧巻だった。全体を4つに分けるとすれば、Part3のラストが第5部にあたる。起承転結の「転」である。

読んでいて、劇的なるもののほとばしりを感じた。これは演劇だ。役者の肉声で聞くべきセリフだ。

唐十郎の紅テントで上演されている場面を想像した。いつの時代の紅テントでもドはまりすると思ったが、スヴィドリガイロフはなぜか、絶対に、大久保鷹でなければいけないと思った。