やっと釣れた

4時半起き。
7時半まで二度寝する。酒が残っていた。

自転車で現場へ。

午前中、節子の改修をする。改修そのものはすぐに終わった。
昨日、クライアントからメールが来ていた。当たっていないデータがあった由。原因はすぐわかったので、データの同期方法を修正した。
その後が面倒くさかった。クライアントへの返信に蟻さんが悩んでいたので助言したり、てょ氏がそこへ絡んできたりなどあった。
クライアントも、データが反映されなかったのはCSVが壊れているからではないかという気の回し方をしてきた。さすがに絶句した。CSVがそういう壊れ方するもんか。
このあたりで、ブルーザー・ブロディばりにチェーンをぶん回したい気分になったが、笑顔でこらえ、原因説明メールなどを書いた。

昼、『輝ける闇』読了。
面白く読めた。2008年10月以来の再読だった。前回読んだ時は初読だったが、ベトナム取材をもとにして書かれた戦記物みたいな小説だと断じ、そういうのは読みたい気分じゃないなあとうっすら思った記憶がある。同時期に読んだ『夏の闇』の方がしっくりきた。『夏の闇』はその後何度か再読している。
今回の再読で、『輝ける闇』と『夏の闇』は同じ座標軸にある作品だと思えるようになった。主人公の「作家」は同じ軸を横に行ったり来たりしているのだ。
トーガの兄、チャンが良かった。彼を通訳として雇っていた山田氏が、兵隊にとられる彼にそれまでの礼をする場面が心に残った。

午後、ゴッド氏来たので、作ったところを見せる。「リリース前倒し、いけそうだなあ」と、ゴッド氏はつぶやいた。

夕方、西葛西へ。6時20分実家帰宅。
夕食に生姜焼き、カボチャ煮食べる。生姜焼きは片栗粉をまぶして自分で焼いた。

7時半に家を出る。旧江戸川河口へシーバス釣りに行く。
臨海公園から舞浜大橋南側の河岸に出た。釣り人は一人だけいた。11月までこのポイントは夜になると激混みしていたが、さすがに12月下旬になったためか、ほとんど人がいなくなっていた。河口から海へ少し出たあたりに屋形船が浮かんでおり、時折宴会の音が聞こえてきた。

8時ちょうどくらいから突端で釣りを始めた。まずスタッガリングスイマーを投げた。河口に投げ、流れがどのくらいあるか確認した。思ったよりも流れはゆっくりだった。

少しすると、流れがより強く出てきたように思われたので、ずいぶん前に買ったダイソーのフローティングを投げ、糸を送って沖に流した。スプールの金属が見えるくらいまで送った。150メートル近くだ。そこからデッドスローで引いてみたがアタリはなかった。
この釣り方を一回するだけで結構な時間がかかった。前に、やめようと思ったのだったが、突端で釣る機会は滅多になかったのでついやってしまった。

河口を見るとあちこちにヨレができていた。一方、海側の水面は静かだった。静かな方にボイルが一回あった。ルアーをスーサンに付け替え、海側に投げた。河口にも投げた。どちらもゆっくりただ巻きすることを心がけた。しかし反応はなかった。

ボトムを引いてみようと思い、ルアーをローリングベイトに替えた。突端で、河口と海側に投げ分けた。流れが効いていて、河口に投げるとルアーは河口から海、海から臨海公園の海岸へ弧を引くように流された。海岸のあたりは藻が生え、浅くなっており、ルアーが底を引きずる感触があった。

そろそろポイントを変えようと思い、ローリングベイトをつけたまま端の方へ移動した。さっきいた釣り人はもういなかった。

前回、明け方にこのあたりのポイントで釣った時、突端から少し移動した河口で立て続けにルアーを根掛かりで失った。なので、その時よりも上流に移動し、排水口のそばまできた。そこから上流に向かって投げた。そのあたりにも藻があるのか、引いているとボコボコという反応がロッドにあった。沖に投げてゆっくり引き、藻があるあたりでロッドをしゃくり、ルアーが藻の山を越えていくイメージで引いた。

三投目か四投目だったと思う。不意に竿がしなった。根掛かりかと思ってしゃくると、竿はしなった状態でリズミカルに動いた。

かかった、と思い、リールを巻いた。巻きながらゴロタ石を下へ下りようとした。中段あたりで釣りをしていたのだが、その下は石が濡れていて滑りやすかった。そこで、そのまま乾いた石の上で魚を引き寄せた。旧江戸川のゴロタ石ゾーンは、水際で石が斜めに水中へ没しているので、魚を岸に引き寄せれば持ち上げなくても石に寝かせることができる。魚体が外に出てしまえば、魚はそうそう簡単に水中へは戻れない。その状態でラインのテンションをキープし、ゆっくり近づいて、フィッシュグリップでキャッチすればいいと思った。

何が釣れたのかはわからなかったが、リールを巻いても魚は上に上がってこなかったので、シーバスではないような気がした。
やがて、魚が岸際に寄ってきて跳ねたので、ロッドを優しく引くようにして、魚を水際のゴロタ石に乗せた。わりとあっけなく乗った。そのまま、その位置をキープするくらいの強さでラインのテンションをキープした。魚が跳ねるたびに魚体は陸に上がってきて、ある程度上がってくると跳ねるのをやめた。

滑るゴロタ石を慎重に下りていき、魚に近寄った。黒鯛だった。ポケットからフィッシュグリップを出し、下あごにロックしようとしたが、口が閉じていたので、ロッドを立てて少し口を開けさせようとした。するとまた魚体が跳ねた。ルアーが外れるかと思ってヒヤヒヤしたが持ちこたえた。魚は再びおとなしくなった。今度は口がさっきよりあいていた。そっとフィッシュグリップを下あごにロックし、右手に持ち替え、体の向きを反転し、ゆっくりと石を上った。

岸に上がり魚を横たえた。プライヤーでフックを外した。メジャーを持っていなかったので、ロッドケースと魚体を揃えて写真を撮った。

再び、フィッシュグリップを下あごにロックし、排水口の手すりに手をかけて水際におりた。魚体を水につけ、そっと揺らしてしばらく慣らし、方向を沖に向けてグリップを外した。黒鯛は何度か揺れると、自由になったことを徐々に認識し、ゆっくりと沖へ泳いでいった。

時刻は9時20分だった。川の様子を見るとボイルが見られた。シーバスかもしれないと思い、ルアーは付け替えず、再び投げ、底を引きつつ藻を乗り越えさせるようにした。

すると、またアタリがあった。今度こそシーバスか? と思ったが、魚はラインを底の方に引いてきた。さっきよりも小さいと感じた。岸に寄せると実際に小さかった。また黒鯛だった。そのままごぼう抜きできそうだったので、よいしょ、という感じに持ち上げた。

先ほどの3分の2ほどの大きさだった。よく跳ねた。写真を撮ってから川にリリースした。

もう一度、ローリングベイトを投げた。今度はそれまでよりも下流側の、立っている場所の正面に投げた。ところが、そこからルアーが下流に流されると、根掛かりしてしまった。ロッドをしゃくるとリーダー部分でラインがスパッと切れた。

ここで納竿することにした。

帰りに西友に寄り、フォアローゼスを買った。

10時前、実家帰宅。フォアローゼスをロックで飲み、母に写真を見せた。

11時から、ジグソーパズルを組み立てた。通販で買ったフレームが届いていたので、その台紙の上で組んだ。1時までそれをやった。

1時半就寝。