魚がいる時に手を拱いて

朝3時40分起き。

3時47分に家を出る。外はまだ暗い。自転車で旧江戸川へ。迷いなくうひょゾーンを目指した。

アングラーはいなかった。河原を歩いていると、濡れた草でくるぶしが濡れるのを感じた。

うひょ南に陣取る。3時台の満潮時刻を過ぎ、潮はゆっくり下げ始めていた。

波は立っていなかったので、はじめにソラリアを投げた。そこら中にボイルが見られた。反応なし。すぐサイレントアサシンに付け替えようとしたが、スナップが曲がってしまい、きちんと止まらなくなっていた。

スナップを交換し、サイレントアサシンを投げた。これも反応なし。シンペンタイムに移った。

スイッチヒッターのレッドヘッドを投げた。しかし、最初はトライデントのレッドヘッドを投げているつもりだった。引き抵抗の強さで気がついた。

スイッチヒッターのあと、ダイソーシンペンのコットンキャンディーを投げた。

次に、最近使っていなかったコモモを投げ、トライデントを投げた。トライデントの時にわずかにコツコツという反応があったような気がした。

そのあたりで時刻は5時近くなり、東の空が明るくなってきた。

マズメ狙いのバイブレーションにルアーを替えた。まずはウェーバーのコットンキャンディーをただ巻きで投げ、リフトアンドフォールも試した。次にミニエントでダートをした。どちらも反応なし。バイブがダメならワームと思い、昨日買った静ヘッド5gに、ワームをレッド、グリーンの順に投げた。反応なし。

明るくなり、潮位も下がってきたので、岸際より沖の水深のあるところを狙った方がいいかもしれないと思い、より飛距離の出るVJ-16を投げた。最後にウェーバーのイワシカラーを投げてただ巻きし、6時きっかりに納竿した。

釣り始めた4時過ぎ頃はあちこちにボイルがわいていた。その時間帯にどんなルアーを投げれば良いのかが、判断のしどころなのだろう。今日はソラリアとサイレントアサシンを投げたが、シルエットと大きさがどちらも似ていた。二つ投げるなら片方は細身の方が良かったのではないか。

あと、ワームはもっと暗いうちに投げてもよかった。5gはすぐに浮き上がるため、明るくなってから岸際を引いても、水が澄んでいたため、これは追いかけて食ってくることはないだろうなと思ってしまった。

何度か、コツコツ、という反応は得られたが、食いには至らなかった。

自転車のところへ戻る途中、階段正面の流れにボイルを数回見た。ランガンするべきだったかなと思った。

6時20分帰宅。

朝飯に、ご飯、さば塩焼き、ひじき煮、きんぴらごぼう、大根おろし。

エリザベス女王が亡くなった。チャールズ皇太子が王位を継いだという。女王陛下の英国が、七十数年ぶりに陛下の英国になる。感慨深い。

7時50分に家を出る。

現場の奴隷待機所で久しぶりにSQL勉強をする。

午前中、ヒマ。

新しく入った人に、てょ氏が色々レクチャーしていた。

昼、『栄記』で五目刀削麺。

午後もヒマ。昨年も9月はヒマだった。

夕方5時前に早退する。

5時半に春日へ。本読み会に参加。今回のテキストは、アヌイの『アンチゴーヌ』。芥川比呂志・訳。原作はソポクレスの『アンティゴネー』で、本作はその翻案。

冒頭、序詞が登場人物の説明をし、これからみなさんご存じのアンティゴネーをやります、といった感じで、原作をメタのように包み込む。前半はアンチゴーヌと乳母、中盤はアンチゴーヌとクレオンの場面がメイン。中盤のその場面は劇の主題を担っている。

中盤のクレオンを読ませてもらった。アンチゴーヌを説得するセリフは、年長者が若い者を諭す典型的なパターンだった。途中、自分も若い頃があったからおまえがわかる、というようなセリフがあった。その台詞をきっかけに、喋っている自分の中で、今の自分と若い頃の自分が分裂する感覚を味わった。若い頃の自分がアンチゴーヌに共鳴し、それをうちに抱えたまま、今の自分でアンチゴーヌを説得し続けると、運命によって隘路に誘われているような気持ちになった。それはゆっくりと絶望していくのに似ていた。

8時半に会は終了。大江戸線中野坂上経由で帰宅。

メルカリで売れた雑誌を発送しにファミマへ行く。こういう、ちょっとした外出に、自転車がないのは辛い。

ファミマで、カレーパンと、ほんのり甘い菓子パンを買って帰宅。夕食にそれを食べた。

早朝の釣り、労働、本読みで、かなり疲れていた。12時就寝。