朝、カツ丼を作って食べた。残りのとんかつはあと3枚。幸せが残っているという感覚がある。
午前中、学科講習前にやっておくテストを回答した。テキストの翻訳が読みにくいため、その都度QRコードを読んで、スマホで映像を見て確認していった。たぶん、一日ではこのテキストを読み終えることは難しいだろう。
昼、ホットドッグを作って食べた。
1時に家を出る。永福町、明大前、そして西へ。
2時、ダイビングの学科講習を受ける。やってきたテストの答え合わせをし、間違えていたところを解説してもらうという方式だった。50問中、間違っていたのは5問だった。
その後、テキストに準じて、説明を受ける。
説明してくれたのは、スクールのボスであるMさんだった。あだ名はありますかと聞かれたので、しばし戸惑っていると、そのスクールでは皆、あだ名で呼び合うのだという。
「だから、お互い本名知らない人たくさんいますよ」
なるほど、と思ったが、我があだ名についてはすぐに出てこなかった。
昔、大学で演劇サークルの門を叩いたときも、センパイに同じことを言われた。そのサークルにあだ名条例があったわけではなく、聞いてきたセンパイが超やさしい人だったので、見るからに暗そうな『独り言ブツブツ系男子』だったオレを気遣って、そう言ってくれたのだろう。今、書いていて思ったが、『独り言ブツブツ系男子』って、すごく心配な男子だな。
その時は、中学時代の記憶をたぐり寄せて、
「ドカ、とか、ドカさん、とか、言われてました…」
と、蚊の泣くような声で返事をしたのだったが、センパイは「じゃあドカさんだね!」と快活に言い、他の諸先輩方にそれを広げた。なぜかそのあだ名は伝搬力が強く、その後十数年以上もそう呼ばれることになった。
最近は呼ばれなくなっている。年だな、年。
結局、Mさんには、我が名字の頭を切り取って、文字列『ちゃん』を連結したあだ名を申告した。つかちゃんである。
5時頃に講習を終え、明日の実習待ち合わせについて聞き、スクールを出た。
永福町のキッチンコートで買い物をし、10枚切り食パン、キャベツサラダ、ポテトフライ、ソースを買った。
6時半帰宅。
夕食に、カツサンドを作って食べた。
『私説UWF 中野巽耀自伝』読了。
プロレスにおいて、UWF系の本はいまだにちょくちょく出版されているが、この本は暴露系ではなく、レスラー中野視点で見てきたことや思ったことが、盛りなしに綴られたものである。すべて中野視点、というブレのなさが潔く、読んでいて悪い気がしなかった。
ただ、山崎一夫、宮戸優光の両氏は面白くなかったろう。宮戸氏はともかく、山ちゃんは意外だった。
中野さんはレスラーとしては小柄なため、相手が大きくても「何だコラ」と胸を合わせていく度胸が、かえって舞台映えしていた。有名な博多スターレーンの「オレは中野が好きだー!」も、会場にいたからこそ引き出されたファンのコールだったのだろう。
10時半就寝。