海洋実習二回目

昨夜は9時過ぎに床についたものの、緊張のためなかなか眠れず、おそらく12時近くまでまんじりともしなかった。その後、わずかにうつらうつらしたものの、熟睡感を得ることなく、朝5時に起きた。

朝飯にカレーライス。レトルトの和風カレー。

6時に家を出る。永福町から調布へ。先週と同じく駅前ロータリーで待ち合わせ、Mさんの運転する車に乗る。

天気は曇りだったが、先週までの予報は雨だったので、上出来と言わねばなるまい。

車は前回同様、中央道から圏央道を経ていたが、ルートは気にせず、車中ひたすら呼吸訓練に努めた。7カウントかけて吐き、1カウントか2カウントで吸う。

8時半頃、福浦に着いた。インナーに着替えてから、前回の海洋実習についてダメ出しを受け、今日の訓練内容についての説明を聞いた。前回に加えて新しく覚えることはそれほど多くなかった。

はじめに、地上でコンパスの使い方について実習を行った。昨日ビデオで予習していたのだが、説明がわかりにくいところがあったが、実習をやってみて疑問が氷解した。

ドライスーツに着替え、機材セッティングをしてから、まずは前回の復習として潜降を行った。よーし、沈んだろかい、と思い、この一週間練習してきたように、7カウントくらいかけて息を吐き、1カウントで吸い、また7カウントで吐くことをしてみた。

しかし、全然潜降できなかった。むしろ、前回よりできなかった。

吐ききって、頭三つ分くらい沈みはするのだが、そのあと一瞬空気を吸うと、たちまちその空気で浮かび上がってしまった。

4回目をやる前に、沈まなかった場合、その時点で頭を下にして潜るサインをMさんが出すことになった。息を吐く、吐く、吐く、しかし沈まない。また吐く、吐く、吐く…苦しくなってくる…でも沈まない。また吐く、吐く、Mさんがサインを出したので、その体勢から逆立ちするようにして潜降した。

結局、まともな潜降はできなかった。

潜降してから残圧計を見ると、すでに3分の1ほどの空気を消費していた。

コンパスを使った移動の実習をした。これはうまく出来た。

続いて、前回の復習として、BCの着脱、ウエイトの着脱、レギュレーターリカバリーを行った。レギュレーターリカバリーは前回も前々回もうまく出来ていなかったので、今回は機材セッティングの時から自主練していた。そのため、今日はやっとうまくできた。

前回復習を兼ねた一回目のダイブを終えた時、Mさんから、ウエイトを増やすことを提案された。やはり、一回目に装着した重さでは足りないようだった。

ログを記入し、アドバイスをしてもらい、後半の講習説明を聞いた。後半は、もう一度コンパスの復習をした後、ファンダイビングのシミュレーションをするとのことだった。段々、新しく覚える技術は減ってきて、覚えたスキルをこなす回数が増えていく。

ウエイトを増やした結果、2回目の潜降は驚くほどうまくいった。息を吐ききってから3カウント息を止めることも実践したため、その成果もあったかもしれないが、吐き始めると体が沈んでいくということを体感できたので、やはり重くして正解だったのだろう。

コンパス復習をしてから、Mさんの後について、ファンダイビングの真似事をした。バディのW君とマメに残圧の確認をした。

中性浮力をとりながら泳ぐ加減を探していると、Mさんが進行方向を指し示し、底に伏せるよう指示した。進行方向の茂った海藻に、アオリイカの群れがいた。雌は卵を産みつけていた。雄は雌を守るように泳いでいた。びっくりするほど大きかった。

しばらく、その幻想的な光景を眺めてから、再びMさんの後について移動した。時々、マスククリアの指示が出たりしたので、瞬発的に対応した。

2回目のダイブは楽しかった。

上がって機材を洗い、着替えてからログを記入する。安定していたとMさんに評されるも、潜降の時に海底に着底してしまったことを注意された。

2時半頃、台湾料理店でランチを食べる。セットメニューの量はとても多かったが、お腹が空いていたため、ペロッと食べられた。四人のうち一番華奢なKさんも、食べ終わるのは一番遅かったが、それでも全部食べていた。

夕方5時、スクールに戻る。ライセンスの申請用紙に記入し、アドバンスコースのスケジュールについて説明を受けた。バディのWくんと、華奢なKさんは、そのまま残ってアドバンスの学科講習を受けるようだった。

オレの場合、先月から続いていた休暇が今日で終わりである。次回のアドバンスは7月に受けるため、ひと月ちょっと間があいてしまう。

しかし、とりあえず今月中にオープンウォーターのライセンスは取得できた。目標達成と言っていいだろう。ちょっとだけだが、気分があがった。

7時帰宅。サミットへ買い物に行き、ビールとワインとポテトフライとカマンベールチーズと食パンを買った。

1時就寝。