『サンクチュアリ』でティッシュ14枚費やす

7時起き。朝飯に、ご飯、鰺、納豆。

8時半に実家を出る。現場へ。昨日、依頼について整理したので、それをやる。

昼、『南雲』で、麻婆豆腐ラーメン食べる。豆腐がなかなか旨かった。

午後、依頼作業をこなす。現場環境がまだわかっていないため、リリースの方法など、手探りのところがある。ツールの中身を見た感じでは、それほど大がかりには思えなかったが、商品知識や業務を知らないと手に負えない部分がまだある。当面は、教えてもらったり質問したりしつつやっていくことになるだろう。

明日のリモートワーク申請をし、6時にあがる。

7時前帰宅。

夕食に、ザワークラウトとソーセージの煮込みを食べた。

『サンクチュアリ』エピソード7と8を見た。

エピソード7は全体のクライマックスだっだ。どん底に落ちた猿桜が這い上っていき、強くなり、人間として成長する。エピソード8は、先輩力士の引退と断髪式、そして宿命のライバルとの対決。

エピソード7は、中盤に稽古場面が延々と続く。両手にダンベルを持って坂道をすり足で上り、土俵では体を低くし、小指を鍛えるため懸垂する。猿桜の熱気に打たれ、負け犬根性が染みついていた仲間たちの目の色も変わってくる。ふて腐れていた猿河まで、最後には猿桜のペースに巻き込まれ、稽古の輪に加わる。

稽古場面はトータルで20分くらいあったのではないか? それだけ長い時間をただびたすら肉体を映すことに徹した演出こそ、Netflix だからできたと言える。お金の問題ではなく、監督が撮りたいと思っている映像を好きに撮らせる裁量の問題だろう。

エピソード6と同じく、出稽古の場面が繰り返される。しかし、猿将部屋の面々は、もう以前の彼らではないことを、見ている我々は知っている。厳寒期、土俵でしこを踏む猿将部屋の力士達は、体から湯気が立っている。

稽古場面の終わり頃に、明け方の誰もいない路上みんなで走るシーンがあった。「オレは横綱になるぞー!」と叫ぶ猿桜と、笑い合う仲間の力士達。この場面が、神話的に美しかった。人生の最高の瞬間をとらえた映像だった。

エピソード8は、膝の怪我で引退した猿谷の断髪式。猿谷に憧れて入門した猿空は滂沱の涙。最後の止め鋏をいれる猿将親方に、感謝の思いを伝える猿谷も涙。

そして初場所初日。猿桜の相手は、かつて自分に大けがを負わせた、静内。静内もまた、幼い頃に体験した深刻な苦しみと戦い続けてきた。二人が土俵に上がるところで、終了。

気がつくと、ティッシュペーパーを14枚も使っていた。涙と鼻水が尋常でないくらい出たためだった。

特に、静内の母親が「クニヒコ!」と最前列の席で応援するところがやばかった。「うううっ!」と嗚咽をもらし、その後号泣してしまった。今思い出して書いているだけで、キーボードのJキーとKキーの間に涙が落ちた。

猿桜と静内が対決する直前に場面は暗転し、物語は終わるのだが、確かに、ここから先は映像で描かない方がいい。何をどう描いても足りない気がする。

しかし、シーズン2は見たい。

あるとすれば、シーズン1から数年後という設定ではないか。大関の龍貴はどうなったか? 卒アルの自分の顔を見えなくしていたホステスの彼女は? 笹野高史さん演じる宗教ががったタニマチは? 伏線回収としてはそれらが気になる。