夏の終わりのファンダイブ

6時20分、アラームが鳴る寸前に起きた。梅干しおにぎりを二つ食べる。

集合時間前にコテージ近所の浜辺を散歩した。ビーチがあり、釣り人が一人いた。

コテージに戻り7時半に集合。2台の車に便乗し雲見に向かった。車内でバディの発表があった。マキさんという女性がバディになった。レスキューの人だった。車中、マキさんは、マスターの人に色々質問していた。

雲見に着き、荷物を置いてから機材セッティングをする。BCにタンクを取り付け、バルブを開き、圧を確認し、レギュレーターをくわえてから、インフレーターホースにつなげてなかったことに気づいた。バルブを閉じ、圧を抜いて、中圧ホースをつなげ、再びバルブを開き、BC吸気を確認した。

ブリーフィングで、コースについて説明を受ける。マキさんに「緊張してますか?」と聞かれたので、正直に「してます」と答えた。実際は、前々回や前回に比べると相当減じているのだが、独特のプレッシャーはまだあった。

ウェットスーツを着て歩いていると、ガイドさんから「前後ろ逆だよ」と指摘された。ファスナーが前に来るように着ていた。こういうおっちょこちょいなミスを犯すのも、独特のプレッシャーゆえだ。

ウェットスーツを着なおし、ウエイトをつけ、機材を背負ってからはすぐに船に乗ることになった。「先頭を目指してガイドについていきましょう」とマキさんに言われ、「はい」と応答した。

ジャイアントストライドで海中に入り、ガイドの周りに集まってから潜降した。やや手間取り、マキさんの指示でヘッドファーストに切り替えた。

ガイドさんのBCは目立つ黄色だったが、水深20メートルくらいまで潜ると色がわからなくなった。視界からガイドさんが消えないよう注意したが、バディの位置は時々見失った。

海底洞窟ですごい数の小魚の群れを見た。7月に来た時にはいなかった。ほかに、ガイドさんが示した岸壁にミノカサゴのような魚がいるのを見た。しかし、全体的に中性浮力やエアー消費に気が回りすぎて、魚の存在に自分からは気づけなかった。

安全停止の時間になったが、浮上がなかなかできず、7メートルあたりでしばし停止してしまった。吸い気味の呼吸で何とか上がった。

ボートで陸に戻り、タンク交換をする。バルブを閉め、エアを抜いてからレギュレーターを外そうとすると、まだガスが残っていて、ポン、という音がした。「イヤな音しましたね」と、他のダイバーに言われた。こういうミスが多い。

ログを書き、マキさんとサインをしあった。「落ち着いていたじゃないですか」と言われたが、当然、自覚はなかった。少なくともパニックにはならなかったくらいだ。

チーム替えをし、別のガイドのチームに移った。前回のダイブで思った反省点を次の課題にしましょうと言われ、ログブックに「足が下がらないようにする」と書くと、ガイドさんから「それはBCの空気が足りていないからですね」とアドバイスされた。タンクの重みを感じているうちは空気が足りていないとのことだった。

2回目のダイブは、部屋が同じだった蟻さんがバディになった。

船でポイントに移動し、ジャイアントストライドから海に入り、潜降する。今度の潜降は呼吸が落ち着いていたためかうまくいった。

海底洞窟を泳ぎ、中の空間を3分間遊泳するなどした。エアー消費に気を使い、呼吸がゆっくりになるよう常に気をつけた。蟻さんは後ろにいることが多かったので、振り返って位置を確認する回数が増えた。同じアドバンスの人だから、自分がしっかりしなきゃという気になった。

トンネルを出てから別の岩周りに移動した。蟻さんはエアー節約のため、アシスタントさんからオクトパスで吸気を受けていた。自分の方は、初回のダイブよりエアーは節約できているようだった。

しかし、最後の安全停止で、またも浮上に苦労した。エアーはいつもここでたくさん消費していることに気がついた。浮上するために呼吸をたくさんしていた。浮上してから、ガイドさんにエアー消費を尋ねられた。アシスタントさんからの補給はなしだったことは良かったと言われたが、安全停止の件を質問すると、それもBCへの空気が足りないからと言われた。どうも自分は、BCへの吸気が少なすぎるようだ。

ボートに乗り、機材を片付け、シャワーを浴び、着替えた。12時半を過ぎていた。外は雨が降り始めた。

昼飯を食べに、コテージ近くの和食屋に移動した。カツカレーを食べ、インストラクターの話を色々聞く。

コテージに戻り、各部屋にカーテンをつける作業を手伝い、2時過ぎ頃に車に乗っだ。

3時半頃、いちごプラザで休憩し、土産にいちご大福とよもぎ大福を買い、いちごのソフトクリームを食べた。

減圧症を避けるため、熱海ルートで東京に向かった。熱海を通る時、隣に座っていた牧くんが熱海について色々聞いてきた。

そこから先、小田原、厚木、八王子のルートを走る間、ずっと『たまむすび』の録音を聴きながらうとうとしていた。八王子ICに着いた頃には、外がだいぶ薄暗くなっていた。

ショップには7時半に着いた。精算をし、解散した。

京王線で八幡山まで移動し、そこからLUUPで帰宅。バッテリー残量のゲージが残り1つになったが、なんとか近所のポートまで走ることができた。

ドラッグストアで秋味を買い、8時半帰宅。シャワーを浴び、味つけ豚肉とザワークラウトを食べ、秋味を飲んだ。

Youtube で、ヒューマン・リーグのMVを見る。”Don’t You Want Me” は、イントロも歌い出しもサビも全部いいなあと、あらためて思った。旋律が強くて聞いたらすぐ覚えられる。

1時過ぎ就寝。